治療
治療としては、デブリードマン、全身管理、抗菌薬の投与などが行われます。
デブリードマン
デブリードマンは、壊死した部位や感染が疑われる周囲の組織を切除する手術です。この処置は、感染や壊死が広がるのを防ぐために早期に行う必要があります。発症から1〜2日以内の受診が望ましく、早期に処置を行うことができれば救命率が高まります。しかし、処置が遅れると、感染が急速に進行し治療が困難になる可能性があります。重症化した場合は、感染した部位(手足や精巣など)の切断が必要となることがあります。
全身管理
病気が進行して、意識障害や血圧の低下、呼吸困難など全身状態が悪化した場合に行われる治療です。血圧低下に対しては輸液や昇圧薬*の投与、呼吸困難に対しては人工呼吸器の使用などが行われます。
抗菌薬の投与
手術と並行して、点滴で細菌の増殖を抑える抗菌薬の投与を行います。
*昇圧薬:心臓の収縮を助けたり、血管を収縮させたりすることで血圧を上昇させる薬剤。
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