へんけいせいそくかんせつしょう

変形性足関節症

監修:

治療

変形性足関節症の治療としては、手術を行わない“保存的治療”と、外科的な処置である“手術療法”に大別されます。

保存的治療

変形の進行度によらず、まず行われることが多い治療です。鎮痛薬により痛みを軽減させるほか、足底板(インソール)や装具による足関節への負担軽減、筋力トレーニングやストレッチなどのリハビリテーション治療が行われます。変形が軽度であるほど、効果が期待される治療法です。

また、日常生活への指導も行われます。足関節の負担になるような、長時間の立ち仕事やスポーツなどの制限が生じることがあるほか、適正な体重を維持するよう指導が行われます。

手術療法

保存的治療による効果がみられない場合などに検討されます。足関節の状態などにより選択される手術は異なります。

また、これらの手術は全ての医療機関で実施できるわけではなく、設備や技術を有する施設は限られています。気になることがあれば、事前に担当医と相談するとよいでしょう。

脛骨骨切り術

関節の変形が比較的進行していない場合に行われます。脛の骨を切ることで、内反、外反などの関節の傾きを矯正する手術です。

関節固定術

関節の変形が進行している場合に行われます。脛の骨と(かかと)の骨を、スクリューで固定する手術です。足関節を固定しても、周囲の関節が代わりに動くようになり、完全に足が動かなくなるわけではありません。

また、医療機関によっては、関節鏡という内視鏡を用いて体への負担を抑えた手術を行う場合もあります。

人工関節置換術

関節固定術と同様、変形が進行している場合に選択されることがあります。変形がみられる足関節を人工関節に置き換える手術です。関節固定術と比較して、関節の動く範囲を温存できる特徴があります。

一方で、人工関節には耐久性の問題があるため、患者さんの年齢や生活様式などを十分に考慮したうえで選択されます。

最終更新日:
2025年12月01日
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2025/12/01
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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