原因
変形性頸椎症の原因は、頸椎が加齢によって変形することです。
人は直立二足歩行を行うため、首は常に5kg以上の重さの頭を支えている状態となり、首の骨は体の中でも特に負担を受けやすい骨であるといえます。このため首の骨は年齢を重ねるごとに、長年積み重なった骨への過度な負担によって骨の変形が生じやすくなるのです。
加齢によって頸椎が変形する原因には、さまざまなものが考えられています。一般的には椎間板が加齢によって弾力性を失い、骨同士の衝撃や摩擦が増えることで骨の一部が反応性増殖を生じることや、脊髄が通る脊柱管を支える靭帯が加齢によって肥厚し、脊柱管が狭くなることなどが挙げられます。
特に、骨の反応性増殖は骨の辺縁部にできやすく、鋭く尖った骨棘と呼ばれる変化を生じ、脊髄や分岐する神経を圧迫して、さまざまな症状を引き起こします。
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