がいじどういぶつ

外耳道異物

最終更新日:
2018年08月09日
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2018/08/09
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治療

まず異物を取り除く

最も大切な治療は、異物を取り除くことです。無生物の場合には、直接耳穴から外耳道に細いピンセットなどを入れて異物を取り除きます。

異物によっては取り除く際に粘膜に傷をつけて出血させてしまうこともあります。この場合には、止血のために血管収縮剤を耳に注入することもあります。また、強い痛みを伴う場合には、除去前に局所麻酔薬を耳に注入して痛みを和らげることが必要となります。

昆虫異物は、生存していると外耳道で暴れて傷をつくることがあります。そのため、取り出す前には4%外用キシロカイン液などを外耳道に注入し、昆虫の動きが止まってから、キシロカイン液を吸引しながら摘出します。昆虫の一部の取り残しがないように慎重に除去する必要があります。

異物を取り除いた後は

異物を取り除いた後は、外耳道や鼓膜についた傷の治療を行いますが、ほとんどは自然に治ります。細菌感染が起こって耳だれが出た場合には、まず、細菌検査を行ったうえで外耳道の生理食塩水を用いた洗浄やポビドンヨード液による消毒を行います。その後、細菌検査の結果を参考に、適切な抗菌剤(ときにステロイド剤)の点耳や抗菌剤(ときにステロイド剤)入りの軟膏の塗布を行います。炎症がひどいときには鎮痛剤・抗生剤の内服も行います。

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