検査・診断
診断には、外耳道に入り込んだ異物の存在を確認する必要があります。
多くの場合は、異物が入り込んだことを自覚してすぐに病院を受診しますが、小児の場合には異物が入り込んだことに気づかなかったり、叱られるのを避けるために周囲の大人に異変を訴えなかったりします。
外耳道異物は入り込んだ異物の種類や発症の状況がさまざまですから、検査もそれぞれに合わせたものが行われます。主な検査方法は以下のとおりです。
耳鏡
ペン型のライト付き耳鏡を用いて外耳道の中を直接観察します。異物が入り込んでいる場所やどのように入り込んでいるかを確認することができます。顕微鏡や外耳道用の細い直達鏡、ファイバースコープを用いて耳内の奥のほうまで観察することも有用です。
異物が鼓膜を障害しているケースでは異物除去後に鼓膜の状態を観察することが可能です。
画像検査
異物が大きい場合や外耳道の炎症がひどい場合には、レントゲン検査やCT検査などの画像検査を行うことがあります。特にCT検査では、周辺組織に炎症が及んでいるか、膿瘍ができていないかを確認することができます。
血液検査
発熱がある場合や膿が出るような場合には、全身の炎症状態を把握するために血液検査を行うことがあります。
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