治療
家族性地中海熱を根本的に治すための治療方法は現時点では確立していません。
しかし、痛風発作の予防薬として使用されるコルヒチンを服用することで90%以上は発作を抑制することが可能であると報告されています。コルヒチンは炎症を引き起こすサイトカインという物質の産生を抑制するため、家族性地中海熱による炎症を抑えるはたらきがあると考えられています。
一方で、コルヒチンが効かない場合には、炎症作用を強く抑えるIL-1阻害薬であるカナキヌマブや適応外使用薬としてTNF阻害薬などの薬を使用することも少なくありません。
家族性地中海熱の患者さんとご家族の方へ
家族性地中海熱でよりよい治療を行うためには、普段のご自身の症状や状態、治療の希望を医師にしっかりと伝えることがとても大切です。「治療ノート」では、毎日の体温や痛み、皮疹などの症状、気になることや困りごとをスマートフォンやパソコンで簡単に記録することができます。
医師の方へ
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