治療
上述したような持続的な尿漏れをなくすこと、くりかえす尿路の感染症の原因を断つこと、あるいは、尿管異所開口をきたしている側の腎臓が機能している場合にはその機能低下を予防することが、治療の目的となります。以上に当てはまらない場合(腎臓機能が廃絶していて他には症状がない場合など)には、治療をせずに様子をみることもあります。
治療の方法は、腎臓機能の有無によって異なります。腎臓が機能していない場合、腎臓尿管を摘出する手術が検討されます。重複尿管がなく1本の尿管が膣に開口している女児では、多くがこれに該当します。
完全型の重複腎盂尿管の場合、そちらの腎臓で異常な尿管口につながっている部分(通常上側半分)の摘出が行われることがあります。
腎臓がある程度機能している場合、異所開口している尿管を膀胱につなぎ直す手術も検討されます。
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