こうじんつう

後陣痛

最終更新日:
2024年10月23日
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2024/10/23
更新しました
2017/04/25
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概要

後陣痛とは、分娩終了後に子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するときに生じる痛みです。

一般的には分娩直後から数日間にわたって生じますが、場合によっては数週間ほど痛みが続くこともあります。初産婦よりも経産婦のほうが後陣痛を強く感じやすいほか、授乳をすると子宮収縮が促されるため痛みが増強しやすいといわれています。

後陣痛は生理現象であり治療が必要となるケースは少ないですが、痛みが強い場合は痛み止めなどを用いた薬物療法が行われます。

原因

後陣痛は、妊娠によって伸びた子宮の筋肉が出産後に元の状態へ戻るために収縮することで引き起こされます。子宮は胎児や胎盤などが娩出されると急速に収縮し、一般的に分娩直後から数日程度痛みが続きます。

特に経産婦は初産婦よりも子宮が収縮するスピードが速いため、後陣痛は強くなる傾向にあります。また、授乳をすると子宮収縮を促すオキシトシンというホルモンが分泌されるため、痛みが増すこともあるといわれています。

分娩後は子宮が早く元の状態に戻るように子宮収縮を促す薬剤を使用することもありますが、これらの薬剤を使用することも後陣痛を招く原因の1つとなります。

症状

子宮収縮によって下腹部の痛みが引き起こされます。一般的に、痛みは分娩を終えてから数日間程度続き、多くの場合は特別な治療を必要とせず自然に痛みは消えていきます。

後陣痛の痛みの感じ方には個人差があり、強い痛みが続く場合は睡眠が妨げられるなどの影響が出ることもあります。

検査・診断

後陣痛は分娩から数日にわたって続く下腹部痛であり、その症状から、基本的には特別な検査をすることなく診断されます。

一方で、出産後は子宮や卵巣の炎症などのトラブルが生じるケースも多々あります。これらのトラブルでも下腹部痛が引き起こされるため、鑑別が難しい場合は以下のような検査を行います。

血液検査

分娩後は細菌感染などによって子宮や卵巣に炎症が生じることがあります。炎症の程度を確認するために血液検査を行うことがあります。

画像検査

子宮や卵巣、周囲の臓器などに異常がないか調べるため、超音波、X線、CTなどによる画像検査が必要になることがあります。

治療

基本的に後陣痛は治療の必要がなく、数日経過すれば自然に痛みが消失していくケースがほとんどです。一方、後陣痛の強さや感じ方には個人差があり、強い痛みを感じる場合はアセトアミノフェンなどの痛み止めなどを用いた薬物療法を行います。

また、産後は子宮の状態を早く元に戻すために子宮収縮薬を使用することもありますが、子宮収縮薬は後陣痛を悪化させることがあるため、後陣痛の痛みが強い場合は使用を中断します。    

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