まんせいとうつう

慢性疼痛

最終更新日:
2024年04月10日
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2024/04/10
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治療

慢性疼痛ははっきりした原因が分からないことが多く、また原因が分かっても治療が難しいケースも多くみられます。

そのため、治療の目標としては活動性や生活の質(QOL)を向上させることが重要です。それぞれの症状や考えられる要因によって、一般的に以下のような治療を組み合わせて行います。

薬物療法

痛みを抑えるため、非ステロイド性抗炎症薬、アセトアミノフェンなどの一般的な痛み止めの服用が検討されます。神経へのダメージによる慢性疼痛にはプレガバリン、ミロガバリン、デュロキセチン塩酸塩、アミトリプチリン塩酸塩などの神経障害性疼痛治療薬が、精神的な要因が関係している慢性疼痛には抗うつ薬などが必要に応じて使用されます。

これらの薬物療法を行っても症状が改善されない場合は、オピオイドなどの医療用麻薬を使用して痛みを抑えることがあります。

神経ブロック注射

薬物療法で効果がない場合や非常に強い痛みがある場合は、痛みを引き起こしていると考えられる神経鞘内に局所麻酔薬を注射して痛みを和らげる治療を行うことがあります。

特に、頸椎(けいつい)や腰椎の神経根障害が原因とされる慢性疼痛に有効とされています。また、最近では薬物の代わりにパルスラジオ波などを用いた神経ブロックも数か月の治療効果があることから保険適用になってきています。

精神療法

慢性疼痛の多くは身体的な原因だけでなく、痛みが続いた結果として精神的・心理的な病態が関与しています。心理療法や認知行動療法などの心理的な側面からの治療が有効な場合もあります。

リハビリテーション

慢性疼痛では活動性の低下が生じて、筋力低下や関節拘縮(かんせつこうしゅく)(関節が硬くなること)などが引き起こされることがあるため、リハビリテーションは有効な治療となります。

また、運動そのものが神経系を介した痛みを緩和することから、最優先されるべき治療法とされています。

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