へんとうあくせいりんぱしゅ

扁桃悪性リンパ腫

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

リンパ腫とは、リンパ球の一部が正常な状態から外れて増殖したもので、悪性腫瘍(がん)の一種です。扁桃悪性リンパ腫とは、扁桃を含む口腔内や口腔周辺に生じたリンパ腫です。

血液中を流れる細胞は、白血球、赤血球、血小板の三種類に大別されます。このうち、白血球は細菌やウイルス、がん細胞と戦う役割を持ちます。白血球は、さらに骨髄球系細胞(こつずいきゅうけいさいぼう)とリンパ球系細胞にわけられ、それぞれ細かく分類されます。

リンパ腫が、リンパ球が成熟する過程のどの段階の細胞から生じたかにより、病気の予後(見通し)や症状、治療への反応は大きく異なります。そのため、リンパ腫は細かな分類がなされています。

原因

多くの血液系悪性腫瘍と同様に、扁桃悪性リンパ腫の原因ははっきりわかっていません。細胞分裂の繰り返しに伴う遺伝子異常の蓄積が、発症につながります。扁桃悪性リンパ腫の場合、発症に関与する遺伝子異常はさまざまです。
 

症状

症状はおもに局所的なものと全身的な症状に分かれます。

局所的な症状の例

  • 嚥下困難
  • 嚥下痛
  • 咽頭出血 など

全身的な症状の例

  • 微熱
  • 寝汗
  • 体重減少
  • 悪寒 など

どの症状が強いかは、リンパ腫の種類によっても異なります。
 

検査・診断

腫大しているリンパ節を手術で切除し、顕微鏡での形態的な観察や、細胞表面分子による分類などを行って診断します。顕微鏡で観察したときの特徴や細胞表面分子の種類は、どのリンパ腫が元となっているかによっても異なります。

リンパ腫が扁桃に限局しているかを確認するために、全身のPET-CT検査あるいはCT検査、骨髄穿刺・生検検査などを行います。これらの検査により、リンパ節腫大の有無や、骨髄へのリンパ腫の進展の有無を確認することができます。
 

治療

リンパ腫の種類と病気のステージによって異なります。基本的には化学療法と放射線療法を単独、あるいは併用します。

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