治療の流れ
放射線療法は、一般的に以下の流れで進められます。
診察・説明
主治医から放射線療法をすすめられた場合、専門医(放射線腫瘍医)が患者の状態を診察し、放射線療法の適応を判断します。治療方法、効果、副作用について説明し、同意を得たうえで治療が決定します。
治療計画のための準備(シミュレーション)
体の固定具を作成したり、X線やCTなどを用いて治療計画に必要な画像データを取得したりします。放射線を照射する正確な位置合わせのために、体の表面にマークが付けられることがあります。
治療計画の作成
取得した画像データをもとに、放射線を当てる範囲、方向、量などをコンピューター上で精密に計算し、最適な治療計画が作成されます。
放射線照射
治療計画に基づき、放射線治療装置を用いて放射線を照射します。1回の治療にかかる時間は、準備も含めて約10~30分程度で、実際に放射線が照射される時間は数分程度です。放射線照射により痛みや熱などを感じることはありません。
放射線療法を行う回数は、治療の目的や患者の状態により異なります。多くの場合は通院による治療が可能です。
治療期間中の診察
治療期間中は定期的に診察を行い、治療効果や副作用の状況を確認します。
経過観察
治療終了後も定期的に外来を受診し、治療効果の確認や副作用の経過観察が行われます。
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