原因
メチル水銀はビニールの原料であるアセトアルデヒドをつくる過程で発生しますが、高度経済成長期の日本においては、このような物質への対策が遅れており、環境中に多く排泄されることになりました。
海水中に排泄されたメチル水銀は、魚や貝、エビなどの魚介類の中で食物連鎖を介して蓄積されます。その後、メチル水銀を体内に蓄えた魚介類を人が食べ物として摂取すると体内でメチル水銀が蓄積することになり、水俣病が発症します。
体内に取り込まれたメチル水銀は、毛髪を通して徐々に体外に排泄されますが、多くは神経を障害し、治すことのできない神経症状をもたらすようになります。水俣病は遺伝することやうつることはありません。ただし、妊娠中の母親がメチル水銀を摂取することで胎盤を介して胎児にもうつることがあります。
医師の方へ
「水俣病」を登録すると、新着の情報をお知らせします