原因
心房から心室につながる電気回路の異常や心房から異常に速い電気信号が発せられることが原因で発生します。これには生まれ持った体質や心臓病などの基礎疾患が関係していることがあります。
なお、発作性上室性頻拍は発せられる電気回路の違いなどによって主に以下の種類に分類されます。
房室結節回帰性頻拍
心房から房室結節への回路が2つ存在するために頻脈性の不整脈が生じる状態です。
通常、心房と心室は1本の回路でつながれています。しかし、房室結節回帰性頻拍では回路が2つ存在するために電気信号が房室結節のあたりで回り続け、脈拍が1分間に150回を超えるほどの速さになります。
WPW症候群
通常の回路とは別にケント束という副伝導路ができてしまう状態です。余分な電気回路が原因で不整脈が生じます。
心房頻拍
心房の組織の異常を原因とし、通常よりも早く電気信号が発せられることなどによって起こります。カテーテルアブレーションや開胸手術を行ったことがある方に、比較的起こりやすいとされています。
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