原因
老人性脂腺増殖症は、皮脂を分泌する役割を持つ「脂腺」と呼ばれる腺が異常に増殖することを原因として発症します。皮膚の表面からやや深い部分には「真皮」と呼ばれる部位がありますが、同部位において脂腺が異常に増えます。
老人性脂腺増殖症を発症するリスクは加齢とともに高まりますが、男性ホルモンとの関連性が指摘されています。そのため、老人性脂腺増殖症は男性においてみられることが多いです。
また、赤ちゃんはお母さんのホルモンの影響を受けます。そのため、お母さんから赤ちゃんへと移行した男性ホルモンを原因として、赤ちゃんにおいても同様の皮膚変化を見ることがあります。
さらに、老人性脂腺増殖症で見られる皮膚変化は、移植後など免疫抑制状態にある場合により生じやすいです。また、まれではありますが、Muir-Torre症候群という疾患と関連して老人性脂腺増殖症で見るような皮膚変化が生じることもあります。
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