検査・診断
感染症では原因菌の検出が重要であり、真菌症でも同様に菌の証明が重要です。多くの場合は、喀痰検査や気管支鏡検査を行って真菌を採取します。喀痰検査や気管支鏡検査を行っても真菌が検出できない場合には、手術で組織をとって診断する場合もあります。上記の検査を行った場合にも菌が検出できない場合や呼吸不全が強く検査が十分にできない場合には、画像と血液検査で臨床的に診断する場合もあります。
胸部単純レントゲン検査や胸部CTでは真菌に特徴的な画像を呈する場合もありますが、すでに肺疾患があるような場合には典型的な画像所見にならないことがあるため、診断が難しい場合もあります。
血液検査では、β-Dグルカンと呼ばれる真菌の細胞壁の成分を検出する検査も行われますが、β-Dグルカンでは真菌の種類までは診断することができません。βDグルカンが上昇している場合に真菌感染症の可能性が高ければ治療を開始することもあります。その他の血液検査方法としては、真菌自体を検出する方法や真菌に対する抗体を検出する方法で診断することもできますが、確定的な検査ではないため、画像検査などと総合的に診断します。
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肺真菌症について
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