治療
逆流の程度や年齢、逆流のGradeなどに応じて治療の方法などを決定します。手術が必要ではないと判断されるケースについては、尿路感染症の予防を目的に抗菌薬を定期的に内服することがあります。
ごく軽い逆流(Grade I)が乳児に見つかった場合には自然に改善することもあるため経過観察を行うこともあります。軽度の場合(Grade II~IV)は内視鏡を用いて膀胱内にある尿管の出口周辺にヒアルロン酸Naとデキストラノマービーズの合剤を注入し、人工的に弁を作ってしまう方法も行われています。一回の注入で逆流が抑制できない場合には繰り返して行うことで逆流を治療します。開腹手術ではないため患者さんの負担も軽度です。
重度の場合は、尿路感染症を繰り返し、腎臓の機能への影響も懸念されるため、手術的な治療が行われます。開腹して膀胱を切開し尿管を切断してあらたに尿管の出口を膀胱に作り直す手術を行います。
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