症状
膀胱瘤では、腟から膀胱の一部に触れることがあります。発症初期には股の間に何か挟まっている感覚や、入浴時に腟から卵のようなものが触れる感覚があったりします。しかし、このような感覚は膀胱内に尿が充満して膨らんでいるときに自覚するため、排尿後には症状が消失して見過ごしてしまうこともあります。また、膀胱瘤を発症していると尿道を締める尿道括約筋も緩んでいることがあり、咳やくしゃみなどによって尿が漏れてしまう腹圧性尿失禁を伴うことがあります。
骨盤底筋群がさらに弱くなると、腟から脱出する膀胱の膨らみが大きくなったり、腟から脱出する時間が長くなったりします。それに伴い、膀胱が下着に擦れることで出血がみられたり、歩行しにくくなったりするなど日常生活に支障をきたす恐れもあります。また、進行して膀胱の一部が腟から出たままの状態になると、脱出している部分の膀胱にたまった尿が排出されにくくなります。そのため、発症初期は軽微な腹圧で尿が漏れることがある一方で、進行すると尿が出にくくなったり残尿感が生じたりすることがあります。
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