原因
膀胱頸部硬化症は、前立腺疾患の治療後(前立腺肥大症に対して行われる経尿道的前立腺切除術など)の合併症として起こることがあります。
経尿道的前立腺切除術においては手術で用いたカテーテルや機器によって膀胱頸部が圧迫され、浮腫(余分な水分が体内にたまった状態)や虚血(血液がうまく流れない状態)が起こることで膀胱頸部硬化症が生じます。同じメカニズムで尿道狭窄を起こすこともあり、尿道狭窄と合わせて発生率は約10%といわれています。
また、まれですが生まれつき発症する場合や、泌尿器疾患(慢性前立腺炎・慢性膀胱炎など)に伴ってみられることがあります。
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