やくざいせいはいえん

薬剤性肺炎

監修:

治療

薬剤性肺炎の治療としてまず行わなければならないことは被疑薬(原因として疑われる薬剤)を速やかに中止することです。軽症の場合は中止するだけで改善することもありますが、もともとの病気に対して必要な薬剤であった場合は、ほかの種類の薬剤に変更する必要があります。原因となった薬剤は原則再度使用するべきではありません。しかし、どうしても使用しなければならない場合は薬剤によっては再度使用することもありますが、薬剤性肺炎が再燃することもあり注意が必要です。

中等症以上もしくは被疑薬の中止のみでは改善しない場合はステロイドを用いることが一般的です。重症になるとステロイドを大量に用いるステロイドパルス療法を行い、その後ステロイドの内服治療(後療法)に移行することが多いです。アレルギー性機序では比較的ステロイドへの反応性は良好といわれますが、細胞障害性機序では障害が強くステロイド抵抗性となることもあります。また低酸素血症を伴っている場合は酸素吸入も必要です。

最終更新日:
2021年05月25日
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2021/05/25
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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