じょくそうせいかいよう

褥瘡性潰瘍(口腔粘膜、口腔内)

同義語
口腔粘膜の褥瘡性潰瘍
最終更新日:
2024年11月25日
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2024/11/25
更新しました
2017/04/25
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概要

瘡性潰瘍とは、合わない入れ歯、尖った歯の詰め物、尖った歯などによって口の中の一部が長期間にわたり刺激され続けることで生じる潰瘍(かいよう)(えぐれた状態)のことです。潰瘍の表面は、灰白色や黄色の膜で覆われた状態となります。

痛みはさほど強くはなく、多くは入れ歯を調整したり、尖った歯を削ったりして原因を取り除くことで自然に回復します。口の中の慢性的な刺激が口腔がんの発症に関連していることもあるため、褥瘡性潰瘍がある場合は原因を除去することが大切です。

原因

瘡性潰瘍が形成される原因は、口の中の粘膜が長期間にわたり刺激され続けることです。刺激となるものとして、合わない入れ歯や矯正装置、尖った歯、尖った詰め物やかぶせ物などが挙げられます。これらが口の中の粘膜に慢性的な刺激を与え、傷口にえぐれたような潰瘍を引き起こします。

乳児では、下顎の前歯が生まれつき生えていると舌の裏側が刺激され、潰瘍を形成する“リガ・フェーデ病”という病気である可能性があります。また、特に口の中の粘膜を刺激する歯などがない場合でも、哺乳瓶などの刺激が原因となり褥瘡性潰瘍を形成することがあります。

症状

瘡性潰瘍が発生すると刺激を受け続けた部位の粘膜がえぐられ、灰白色や黄色の膜で覆われるようになります。一般的に痛みは強くありませんが、口の中の長期間の刺激が口腔がんの引き金となることもまれにあるため注意が必要です。

検査・診断

瘡性潰瘍が疑われるときは、第一に潰瘍の原因となるような入れ歯や詰め物、尖った歯などの有無を確認します。

一般的に、褥瘡性潰瘍は患部の特徴と口の中に原因があるかどうかで診断します。しかし、舌にできた潰瘍の周囲に硬いしこりがあるような場合は腫瘍と見分けることが難しいケースもあります。そのような場合には、潰瘍の組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく観察する病理検査を行うことがあります。

治療

瘡性潰瘍を改善するために、治療では患部を刺激している原因をできる限り除去します。原因が取り除かれれば、通常は1〜2週間程度で自然に改善します。

しかし、口の中が不衛生な状態だと原因を取り除いても回復が遅くなる可能性もあるため、口の中の衛生状態を改善することも大切です。患部に塗り薬を使用するケースもあります。

予防

瘡性潰瘍は上述したように口の中の粘膜が、合わない入れ歯、尖った詰め物や尖った歯などによって慢性的に刺激されることで起こります。そのため、口の中の粘膜を刺激するものがある場合は放置せずに取り除くことが大切です。

また、褥瘡性潰瘍が発生した場合は、放っておくと口腔がんの引き金となることもまれにあるため、できるだけ早く医師に相談するようにしましょう。

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