原因
大きく分けて器質的(物理的に広がりを邪魔しているものがある場合)と機能的(物理的な原因はないが広がれない場合)とに分けられます。
器質的原因
子宮筋腫や子宮頸部の瘢痕などがあります。子宮筋腫は子宮にできるコブで、これが大きい、もしくは多数あると、赤ちゃんが子宮から出てくるのを邪魔してしまいます。子宮頸部の瘢痕は、初期の子宮頸がんなどに対して行われる子宮頸部円錐切除術の影響により、切除部分が治る過程で硬くなってしまうために起こります。
機能的原因
子宮頸部や腟が分娩中に軟らかくならず、なかなか分娩が進まない場合に診断されます。たとえば、高齢での初回分娩時などに起こります。通常は分娩が開始してから診断されるものですが、なかには予定日を過ぎても陣痛が来ない場合に、子宮頸部が硬いことから診断されることもあります。
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