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子宮頸がん

目次

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頚部に発症するがんのことです。ヒトパピローマ(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることがわかっています。

原因

子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することです。

HPVには150以上の種類がありまがす、そのうち子宮頸がんの原因となるリスクがあるHPVは13~15種類、さらにリスクの高いハイリスクタイプのHPVは7~8種類ほどといわれています。

ハイリスクタイプのHPVは、性交渉経験のある男女ならば誰もが感染している可能性があります。ただし、ほとんどの場合は一時的な感染で終わり、ウイルスは体内から自然に消失するため病気を発症することはありません。感染のうち一部が持続感染を起こし、前がん病変(がんの前段階)へと移行し、さらにそのうちの一部が子宮頸がんへ進展するといわれています。

子宮頸がんの原因となり得るハイリスクタイプのHPVのうち、大半を占めているのは16型と18型というウイルスです。これらのウイルスに対してはワクチンが開発されており、感染する前にワクチンを接種することで高い予防効果を得られることも証明されています。

症状

通常、子宮頸がんの発症早期にはほとんど自覚症状はなく、進行に従っておりものの変化、月経以外の出血(不正出血)、性行為の際の出血、下腹部の痛みなどが現れます。

子宮頸がんは予防可能ながんですので、子宮頸がん検診の受診により、がん化する前に治療することが重要です。

検査・診断

1) 子宮頸がん検診(細胞診)

スクリーニング検査として、細胞診が行われます。子宮の出口(頸部)を綿棒などでこすって細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認します。出血などの症状がない場合でも、20歳を過ぎたら、2年に1回子宮頸がんの検診を受けることが勧められています。

2) コルポスコピーと組織検査

細胞診検査の結果、がんや前がん病変の可能性が疑われる場合には、組織検査が行われます。病変を拡大視し、病変と考えられる部位を採取(生検)して、顕微鏡により組織を検査するというものです。組織検査により、異形成や上皮内がん、進行度の診断をつけることができます。

3) CT、MRI(+大腸内視鏡)

子宮頸がんと確定診断がついた場合、正確な病気の状況(子宮の周囲にある臓器やリンパ節、他の臓器への転移の有無)を、内診、各種画像検査(CT、MRI等)、内視鏡検査などで確認します。

治療

子宮頸がんに対する治療方法はステージによって変化します

がんに対する治療方法は、「外科療法」「化学療法」「放射線療法」が三大療法です。

比較的初期の子宮頸がんでは、がんの進行度合いだけでなく、妊娠・出産に対する希望 (妊孕性温存希望)を考慮しながら治療方針を決定するのが特徴です。

外科療法

1) 子宮頸部円錐切除術

高度前がん病変の患者さんでは「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれる手法で、異常を認める組織を切除するのが一般的です。条件を満たす患者さんに対しては、レーザー治療を行うこともあります。

2) 子宮全摘術

ステージI/II期の子宮頸がんの患者さんに対しては子宮全摘術が原則となりますが、ステージⅠA1のように、子宮頸部の表面に留まっているごく初期の子宮頸がんで妊孕性温存を希望する患者さんに対しては、「子宮頸部円錐切除術」のみで経過をみることも行われます。

子宮全摘の術式は一般的には、IA1期では「単純子宮全摘摘出術」、IA2期では「準広汎子宮全摘術」、IB1〜II期では「広汎子宮全摘術」を選択します。広汎子宮全摘術では子宮や腟壁の一部だけでなく、卵巣・卵管・骨盤リンパ節も一緒に摘出することを含んだ術式です。ただし、年齢や進行期、組織型によっては卵巣を温存することが許容されることがあります。また、IA2期やIBI期の一部で妊孕性温存を強く希望する患者さんに対して、「広汎子宮頸部摘出術」(子宮頸部を摘出し、子宮体部と腟を縫合する)を行っている施設もあります。

外科療法以外

3) 放射線療法+化学療法

ステージⅢ期は、がんが腟壁の下3分の1に達している、もしくはがんが傍子宮組織を介して骨盤底に達している状態で、手術では摘出することが困難です。また、がんが隣接臓器である膀胱や直腸に及んでいるステージIVA期でも、局所病変を手術で摘出することができません。このような進行子宮頸がんには、放射線治療を主体とする治療が行われます。

最近は放射線治療単独ではなく、シスプラチンという抗がん剤を同時に併用する同時化学放射線療法が標準となっています。遠隔転移のあるステージⅣB期では、抗がん剤を使用する薬物療法や同時化学放射線療法を行います。

 

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