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子宮頸がん
子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頚部に発症するがんのことです。ヒトパピローマ(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることがわかっています。
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子宮

子宮頸がん(しきゅうけいがん)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頚部に発症するがんのことです。ヒトパピローマ(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることがわかっています。

原因

子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することです。
HPVには150以上の種類がありまがす、そのうち子宮頸がんの原因となるリスクがあるHPVは13~15種類、さらにリスクの高いハイリスクタイプのHPVは7~8種類ほどといわれています。

ハイリスクタイプのHPVは、性交渉経験のある男女ならば誰もが感染している可能性があります。ただし、ほとんどの場合は一時的な感染で終わり、ウイルスは体内から自然に消失するため病気を発症することはありません。
感染のうち一部が持続感染を起こし、前がん病変(がんの前段階)へと移行し、さらにそのうちの一部が子宮頸がんへ進展するといわれています。

子宮頸がんの原因となり得るハイリスクタイプのHPVのうち、大半を占めているのは16型と18型というウイルスです。これらのウイルスに対してはワクチンが開発されており、感染する前にワクチンを接種することで高い予防効果を得られることも証明されています。

症状

 

初期症状

通常、子宮頸がんの早期には自覚できる症状はほとんど生じません。

進行症状

子宮頸がんが進行すると、次のような症状が現れるようになります。

  • おりものの変化
  • 不正出血(月経以外の出血)
  • 性行為の際の出血
  • 下腹部の痛み

など

子宮頸がんは予防可能

子宮頸がんは予防可能ながんのひとつです。子宮頸がん検診を受診し、がん化する前や進行する前に治療を受けることが大切です。

検査・診断

子宮頸がん検診(細胞診)

子宮頸がんの診断では、スクリーニング検査として、細胞診が行われます。子宮の出口(頸部)を綿棒などでこすって細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認します。
出血などの症状がない場合でも、20歳を過ぎたら、2年に1回子宮頸がんの検診を受けることが勧められています。

コルポスコピーと組織検査

細胞診検査の結果、がんや前がん病変の可能性が疑われる場合には、組織検査が行われます。病変を拡大視し、病変と考えられる部位を採取(生検)して、顕微鏡により組織を検査するというものです。
組織検査により、異形成や上皮内がん、進行度の診断をつけることができます。

CT、MRI(+大腸内視鏡)

子宮頸がんと確定診断がついた場合、正確な病気の状況(子宮の周囲にある臓器やリンパ節、他の臓器への転移の有無)を、内診、各種画像検査(CT、MRI等)、内視鏡検査などで確認します。

治療

子宮頸がんに対する治療方法はステージごとに異なります。
がんに対する三大治療方法は、「外科療法」「化学療法」「放射線療法」です。
比較的初期の子宮頸がんの場合は、がんの進行度合いだけでなく、患者さんの妊娠・出産に対する希望 (妊孕性温存希望)を考慮しながら治療方針を決めていきます。

外科療法

子宮頸部円錐切除術

高度前がん病変に対する一般的な治療は、「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれます。子宮頸部円錐切除術とは、異常のある組織を切除する手術です。条件を満たしている場合は、レーザー治療を選択することもあります。

子宮全摘術

ステージI、II期の子宮頸がんの治療は、原則、子宮全摘術とされています。ただし、ステージⅠA1のように、病変が子宮頸部の表面に留まっているごく初期の子宮頸がんで、患者さんが妊孕性温存を希望しているときには、子宮頸部円錐切除術を行い、経過をみることもあります。

子宮全摘術の術式は、ステージごとに異なります。一般的に、IA1期では「単純子宮全摘摘出術」、IA2期では「準広汎子宮全摘術」、IB1~II期では「広汎子宮全摘術」が選択されます。広汎子宮全摘術とは子宮や腟壁の一部だけでなく、卵巣・卵管・骨盤リンパ節も摘出する術式です。ただし、年齢や進行度、組織型によっては卵巣を温存できることもあります。

また、IA2期やIBI期の一部で妊孕性温存を強く希望する患者さんに対して、子宮頸部を摘出し、子宮体部と腟を縫合する「広汎子宮頸部摘出術」を実施している施設もあります。

外科療法以外

ステージⅢ期は、がんが腟壁の下3分の1に達している、もしくはがんが傍子宮組織を介して骨盤底に達している状態で、手術治療は困難です。また、がんが隣接臓器である膀胱や直腸に及んでいるステージIVA期でも、局所病変を手術で摘出することはできません。このような進行子宮頸がんには、放射線治療を主体とする治療が行われます。

最近では、放射線治療単独ではなく、シスプラチンという抗がん剤を同時に併用する同時化学放射線療法が標準となっています。遠隔転移のあるステージⅣB期の場合は、抗がん剤を使用する薬物療法や同時化学放射線療法が選択されます。
 

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