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子宮頸がんとは?原因・症状・治療について解説
子宮頸がんは子宮がんの一種で、40代の比較的若年層に多いがんです。子宮の出入り口である子宮頸部に生じるがんで、ヒトパピローマウイルスへの感染が原因であることがわかっています。今回は子宮頸がんの原...
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子宮頸がんとは?原因・症状・治療について解説

公開日 2017 年 11 月 29 日 | 更新日 2017 年 11 月 30 日

子宮頸がんとは?原因・症状・治療について解説
金村 昌徳 先生

独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター

金村 昌徳 先生

目次

子宮頸がんは子宮がんの一種で、40代の比較的若年層に多いがんです。子宮の出入り口である子宮頸部に生じるがんで、ヒトパピローマウイルスへの感染が原因であることがわかっています。

今回は子宮頸がんの原因、症状や治療方法などについて国立病院機構大阪南医療センター産婦人科医長の金村昌徳先生にお話を伺いました。

子宮頸がんとは

子宮頸がんとは子宮の出入り口である子宮頚部に生じるがんのことです。子宮頸がんは近年原因となるウイルスが同定されたことでも知られています。比較的発生年齢が若年であることも特徴の1つです。

子宮頸がんの原因

ウイルス

原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染によって発生することがわかっています。ヒトパピローマウイルスとは「乳頭腫(イボのような突起物)」を発生させるウイルスで、その種類は150種以上に及びます。このウイルスは非常にありふれたウイルスであり、初回性交後4-5年で50-60%の女性が感染するともいわれています。

ヒトパピローマウイルスは感染した段階ではなんの症状も見受けられません。そのうえこのウイルスに感染しても多くの場合は自然に体から排出されてしまいます。しかし、ときにウイルスがDNAのなかに組み込まれてしまい、数年から十数年かけて増殖することでがんへと発展していきます。

ヒトパピローマウイルスに感染してもほとんどはがんに発展しない

前述の通りヒトパピローマウイルスに感染したからといってすべての方が子宮頸がんに罹患するわけではありません。ヒトパピローマウイルスは種類が多く、その中でも子宮頸がんのハイリスクとなり得るウイルスはおよそ15種類に絞られます。そのうえ、ハイリスクといわれるウイルスに感染していても、そこから子宮頸がんに発展する方は約0.15%といわれているので、実際に罹患する患者さんは非常にごくわずかです。

数多くあるヒトパピローマウイルスのなかでも特に子宮頸がん罹患のリスクが高いウイルスは下記の2つです。

<子宮頸がん高リスク型のヒトパピローマウイルス>

  • HPV 16型
  • HPV 18型

子宮頸がんの患者さんのうち、半数以上はこのいずれかのヒトパピローマウイルスに罹患しているといわれています。

子宮頸がんに罹患しやすいのはどんな人?

30〜40歳代女性

ヒトパピローマウイルスに感染する確率の高い方が罹患しやすい

前述のように子宮頸がんはヒトパピローマウイルスへの感染によって罹患します。そのためこのウイルスに感染する確率の高い方ほど、子宮頸がんに罹患するリスクも高まります。

女性がヒトパピローマウイルスに感染する原因の多くは性交渉です。そのため必然的に性交渉の回数が多い方、性交渉の相手が不特定多数である方、あるいは出産をたくさん経験している方は子宮頸がんに罹患する確率が高くなります。

子宮頸がんのピークは40代

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスに感染した年齢が早ければ早いほど罹患する年齢も早くなります。近年は初交年齢が若年化している背景もあり、20代での罹患も多く見受けられますが、現在のところ40代が罹患のピークとなっています。

子宮頸がん、受診のきっかけは?

子宮頸がんの場合、ご自身で自覚症状があって産婦人科を受診される方は少なく、ほとんどは子宮頸がん検診で所見が見受けられた際に受診されるケースが多いです。しかし、子宮頸がんに限らずがん検診の受診率が芳しくない昨今は、別の疾患等で産婦人科を受診した患者さんに対して、補足的に子宮頸がんの検診を行うクリニックも多く、それによって発覚することもしばしばあります。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんは子宮の頸部でがん細胞が静かに増殖していくため、初期症状といえる症状がほとんどありません。しかし、がんが進行してくると子宮頸部に少し刺激が与えられただけで、出血を生じるようになってきます。これは子宮頸部の組織の多くががん細胞に置き換わり、その部分の組織が脆くなることによって、刺激が生じた際に傷がつきやすくなってしまうからです。そのため進行した子宮頸がんでは不正出血や性交時の出血などがみられることがあります。

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療には下記のようなものが挙げられます。

<子宮頸がんの治療>

  • 手術治療
  • 放射線治療
  • 抗がん剤治療

子宮頸がんの治療方法は、がんがどこまで広がっているかによって決定されます。がんがどこまで広がっているかを示す段階を「ステージ」あるいは「病期」と呼びます。

子宮頸がんの治療計画

医師と患者

治療前にステージを決定する

子宮頸がんの場合、治療を開始する前に検査などからわかる情報を元にがんのステージを決定します。子宮頸がんのステージは下記のように区分されています。

子宮頸がん 病期

ステージを決定し、最初の争点となるのが「手術ができるか、できないか」です。がん治療における手術の目的は「がんを取りきること」です。そのため基本的に手術の適応となるステージは、がんの広がりが限定的で、手術でも十分に取り切れると判断される1A〜ⅡB期までです。

Ⅲ期以上の子宮頸がんの場合、がんが骨盤内など非常に広く浸潤しているため手術治療は行うことができません。そのため次の選択肢として放射線治療が検討されます。

さらに別の臓器への転移などが見受けられた場合には全身治療として抗がん剤の治療も行われます。

子宮頸がん、ステージ別に見た治療後の成績

子宮頸がんは比較的治療成績のよいがんであるといえます。手術の適応がないⅢ期の患者さんであっても、5年後生存率は50%以上といわれています。これは、子宮頸がんが手術治療はもちろん放射線治療にも強い効果を示してくるからです。

子宮頸がん 治療成績

1995年大阪医科大学医学部卒業。2015年より独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター産婦人科医長に就任。

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