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子宮頸がんとは?原因・症状・治療について解説

子宮頸がんとは?原因・症状・治療について解説
金村 昌徳 先生

独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター

金村 昌徳 先生

目次
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子宮頸がん子宮がんの一種で、40歳代の比較的若い方に多いがんです。子宮の出入り口である子宮頸部に生じるがんで、ヒトパピローマウイルスへの感染が原因であることが分かっています。

今回は子宮頸がんの原因、症状や治療方法などについて、国立病院機構大阪南医療センター産婦人科医長の金村昌徳先生にお話を伺いました。

子宮頸がんとは子宮の出入り口である子宮頸部に生じるがんのことです。子宮頸がんは近年原因となるウイルスが同定されたことでも知られています。比較的発生年齢が若年であることも特徴の1つです。

ウイルス

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染によって発生することが分かっています。ヒトパピローマウイルスとは「乳頭腫(イボのような突起物)」を発生させるウイルスで、その種類は150種以上に及びます。このウイルスは非常にありふれたウイルスであり、初回性交後4~5年で50~60%の女性が感染するともいわれています。

ヒトパピローマウイルスは感染した段階ではなんの症状も見受けられません。そのうえこのウイルスに感染しても、多くの場合は自然に体から排出されてしまいます。しかし、ときにウイルスがDNAの中に組み込まれてしまい、数年~十数年かけて増殖することでがんへと発展していきます。

前述のとおりヒトパピローマウイルスに感染したからといって全ての方が子宮頸がんに罹患するわけではありません。ヒトパピローマウイルスは種類が多く、その中でも子宮頸がんのハイリスクとなり得るウイルスはおよそ15種類に絞られます。そのうえ、ハイリスクといわれるウイルスに感染していても、そこから子宮頸がんに発展する方は約0.15%といわれているので、実際に罹患する患者さんは非常にごくわずかです。

数多くあるヒトパピローマウイルスの中でも特に子宮頸がん罹患のリスクが高いウイルスは、下記の2つです。

<子宮頸がん高リスク型のヒトパピローマウイルス>

  • HPV 16型
  • HPV 18型

子宮頸がんの患者さんのうち、半数以上の方はこのいずれかのヒトパピローマウイルスに罹患しているといわれています。

子宮頸がんに罹患しやすいのはどんな人?
素材提供:PIXTA

前述のように子宮頸がんはヒトパピローマウイルスへの感染によって罹患します。そのためこのウイルスに感染する確率の高い方ほど、子宮頸がんに罹患するリスクも高まります。

女性がヒトパピローマウイルスに感染する原因の多くは性交渉です。そのため必然的に性交渉の回数が多い方、性交渉の相手が不特定多数である方、あるいは出産をたくさん経験している方は子宮頸がんに罹患する確率が高くなります。

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスに感染した年齢が早ければ早いほど罹患する年齢も早くなります。近年は初交年齢が若年化している背景もあり、20歳代での罹患も多く見受けられますが、現在のところ40歳代が罹患のピークとなっています。

子宮頸がんの場合、ご自身で自覚症状があって産婦人科を受診される方は少なく、ほとんどは子宮頸がん検診で所見が見受けられた際に受診されるケースが多いです。しかし、子宮頸がんに限らずがん検診の受診率が高くない昨今は、別の病気などで産婦人科を受診した患者さんに対して、補足的に子宮頸がんの検診を行うクリニックも多く、それによって発覚することもしばしばあります。

子宮頸がんは子宮の頸部でがん細胞が静かに増殖していくため、初期症状といえる症状がほとんどありません。しかし、がんが進行してくると子宮頸部に少し刺激が与えられただけで、出血を生じるようになってきます。これは子宮頸部の組織の多くががん細胞に置き換わり、その部分の組織が脆くなることによって、刺激が生じた際に傷がつきやすくなってしまうからです。そのため進行した子宮頸がんでは不正出血や性交時の出血などが見られることがあります。

子宮頸がんの治療には下記のようなものが挙げられます。

<子宮頸がんの治療>

  • 手術治療
  • 放射線治療
  • がん剤治療

子宮頸がんの治療方法は、がんがどこまで広がっているかによって決定されます。がんがどこまで広がっているかを示す段階を「ステージ」あるいは「病期」と呼びます。

治療計画
素材提供:PIXTA

子宮頸がんの場合、治療を開始する前に検査などから分かる情報を元にがんのステージを決定します。子宮頸がんのステージは下記のように区分されています。

子宮頸がん 病期

ステージを決定し、最初の焦点となるのが「手術ができるか、できないか」です。がん治療における手術の目的は「がんを取りきること」です。そのため基本的に手術の適応となるステージは、がんの広がりが限定的で、手術でも十分に取りきれると判断されるIA〜ⅡB期までです。

Ⅲ期以上の子宮頸がんの場合、がんが骨盤内などに非常に広く浸潤しているため手術治療は行うことができません。そのため次の選択肢として放射線治療が検討されます。

さらに別の臓器への転移などが見受けられた場合には、全身治療として抗がん剤の治療も行われます。

子宮頸がんは比較的治療成績のよいがんであるといえます。手術の適応がないⅢ期の患者さんであっても、5年後生存率は50%以上といわれています。これは、子宮頸がんが手術治療はもちろん放射線治療にも強い効果を示してくるからです。

子宮頸がん 治療成績

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