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【のどが痛い】喉の違和感や咽頭痛があるときに考えられる原因

【のどが痛い】喉の違和感や咽頭痛があるときに考えられる原因
メディカルノート編集部 [医師監修]

メディカルノート編集部 [医師監修]

この記事の最終更新は2017年06月28日です。

喉の違和感は、喉の異物感喉の痛み喉の腫れ喉がいがらっぽいといったいわれ方をすることが多いです。

これら喉の違和感の原因は、「臨床現場でよく見られる病気」「一見軽症でも実は重篤(危険)な病気」「不定愁訴」の3種類に分けることができ、緊急性が低く良性のものが大半を占めています。

「喉が痛い」という症状は、ものを飲み込んだときに感じる痛み(嚥下痛)かどうかが重要になります。

咽喉痛(いんこうつう)として、咽喉頭(いんこうとう・のど)の病気がないかを調べます。

嚥下痛の原因として最も多く見かけるのはウイルス性の咽頭炎です。ほかにも、

A型溶連菌:溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌によっておこる感染症です。溶連菌による咽頭炎では、①40℃近い発熱②急な喉の痛み③痛みがある首リンパ節の腫れ④口蓋垂(こうがいすい・のどちんこ)の腫れや赤味⑤舌がイチゴのようになる⑥扁桃部分(口の奥の方)に白いカスのようなものがつく、といった症状があらわれます。

“killer sore throat”と呼ばれており、単なる不調のように見えますが、放置すると重篤な事態を招くおそれがあることから、医師たちの間では見逃すと危険な病気と認識しています。具体的な例としては、

咽頭蓋炎

扁桃周囲膿瘍

咽後膿瘍

Ludwig angina:「口底蜂窩織炎」と呼ばれる感染症のことで、主に溶連菌や黄色ブドウ球菌によって引き起こされます。蜂窩織炎では、感染を起こした部分の皮膚が赤く腫れて熱を持ち、その部分を触ると痛みを感じます。

【参考記事】

国立成育医療センター 金森啓太先生

『蜂窩織炎(ほうかしきえん)の原因・治療・再発や予防ー抗生剤は効く?』

嚥下痛がなくても、咳をしたときに喉や胸が痛い場合には肺炎喘息などの病気の可能性を考えます。

肺炎:肺炎には、間質性肺炎細菌性肺炎ウイルス性肺炎マイコプラズマ肺炎クラミジア肺炎などがあります。

喘息(気管支喘息):気管支が狭くなることによって、空気の通り道が狭くなり呼吸をしにくくなる病気です。喘息はタバコの煙、ダニ・ハウスダストなどのアレルゲンのほか、細菌やウイルスによる感染症、精神的なストレスによっても引き起こされます。

不定愁訴とは、はっきりとした原因はないのに生じる体調不良、または体調不良が続いている状態をいいます。

喉が痛い、喉に異物感があるといった喉の諸症状は咽頭炎や重篤な病気以外にも、不定愁訴のひとつとして訴えられることも多いです。

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