きゅうせいいんとうえん

急性咽頭炎

最終更新日:
2025年01月06日
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2025/01/06
更新しました
2017/04/25
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概要

急性咽頭炎とは、喉の一部である咽頭にウイルスや細菌などの病原体が感染し、炎症を起こす病気です。喉の痛みや発熱などの症状を伴い、“喉かぜ”などといわれることもあります。特に子どもに多い病気で、急性咽頭炎を繰り返すと、慢性咽頭炎を起こすこともあります。症状や検査結果から原因となる病原体を特定し、治療方針を決定します。

原因

急性咽頭炎の原因となる病原体の9割以上は、アデノウイルス、コクサッキーウイルスなどのウイルスです。そのほかにも、A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)などの細菌も原因となることがあります。

咽頭は鼻や口を通して外とつながっているため、感染の起こりやすい部位です。気温の変化による体温の低下や睡眠不足、疲労などによって体の免疫機能が低下していると、感染が起こりやすくなります。

症状

急性咽頭炎の主な症状は、喉の赤みや腫れ、違和感、咽頭痛、嚥下痛(飲食物を飲み込む時に感じる喉の痛み)のほか、発熱や倦怠感などを伴います。子どもに多くみられる溶連菌感染の場合は、これらの症状に加えて腹痛や嘔吐などがみられる場合もあります。

検査・診断

診察を行い、喉の赤みや腫れの具合、発熱などの全身症状について確認します。病原体を特定するために迅速検査を行うこともあります。

症状が強い場合や長引く場合、また、喉に(うみ)白苔(はくたい)がみられる場合は、血液検査によって炎症所見の程度やウイルス感染の有無を調べることもあります。

迅速検査

原因となる病原体によって治療方針が異なるため、ウイルス・細菌の迅速検査を行います。迅速検査では、喉周辺の体液(咽頭のぬぐい液)を採取し、専用の検査キットを用いて陰性・陽性を判断します。

治療

ウイルス感染が原因の場合には、消炎薬・鎮痛薬などが処方されます。迅速検査の結果などから“A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)”をはじめとする細菌感染による急性咽頭炎と判断された場合には、重症化や慢性化を避けるため、原因となる細菌に合わせた抗菌薬が投与されます。

急性咽頭炎が生じたら、安静にして体を休めることが大切です。柑橘類や刺激の強い飲食物は喉にしみることがあるため控えましょう。喉の痛みにより、食事を摂ることが難しい場合でも、うがいやこまめな水分補給を心がけましょう。症状が強く飲食ができない場合には、入院が必要になることもあります。

予防

一般的なかぜの予防が、急性咽頭炎の予防につながります。日頃からバランスのよい食事や良質な睡眠など規則正しい生活を心がけ、疲れやストレスをためないようにしましょう。特に寒暖差の激しい季節の変わり目に注意し、手洗い、うがいを習慣化しましょう。

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