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インタビュー

公開日 : 2017 年 07 月 12 日
更新日 : 2017 年 07 月 12 日

糖尿病におけるマグネシウム不足—心不全・突然死に関連する可能性も?

前回までの3記事でマグネシウム不足がインスリン抵抗性と糖尿病発症に大きく関わり、これらがマグネシウム不足の助長・長期化を招く悪循環を形成すること、さらに、マグネシウム不足と突然死の関連についてお話しいただきました。一方、最近、マグネシウム不足を改善させる糖尿病治療薬が登場しました。それがSGLT2阻害薬です。

心血管病の既往を持つハイリスクの糖尿病患者さんにおけるSGLT2阻害薬の複合心血管イベント抑制効果を検討した大規模臨床試験(EMPA-REG OUTCOME)で、SGLT2阻害薬が複合心血管イベントを有意に防ぐ効果のあることが明示され、大変注目されています。今回はSGLT2阻害薬を用いた糖尿病治療とマグネシウムの関係について旭川医大名誉教授・札幌南一条病院 循環器・腎臓内科 顧問の菊池健次郎先生にお話しいただきました。

ハイリスク糖尿病では心血管死亡(突然死・心不全)が死亡原因に大きく寄与

薬

糖尿病は、心筋梗塞脳卒中心不全、心臓突然死などの心血管死亡の大きなリスクになり、これらを予防できる治療が強く求められています。2015年12月に発表されたEMPA-REG OUTCOMEで「SGLT2阻害薬」投与が、複合心血管イベント・心血管死亡を抑制し、この効果は治療2〜3ヶ月の早期から認められることが明らかにされました。

 

SGLT阻害薬とプラセボの心血管死亡率

SGLT2阻害薬を服用すると突然死・心不全死のリスクが有意に低下

実際に減少した心血管死亡の内訳を調べたところ、下記のような結果になりました。

 

心血管死亡の内訳

 

SGLT2阻害薬は心血管死亡の中で心筋梗塞や脳卒中死亡ではなく、突然死・心不全死を有意に抑制することがわかりました。

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