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蜂窩織炎
蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは、皮膚の深い層から皮下の脂肪組織にかけて細菌が感染し、炎症を起こす病気です。蜂窩織炎は身近な病気で、40~500人に1人程度にみられます。
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皮膚

蜂窩織炎(ほうかしきえん)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは、皮膚の深い層から皮下の脂肪組織にかけて細菌が感染し、炎症を起こす病気です。蜂窩織炎は身近な病気で、40~500人に1人程度にみられます。

原因

人間の皮膚は細菌などの外敵に対して非常に強力なバリアとしてはたらき、細菌の侵入を防いでいます。しかしこの強力な皮膚のバリアがなんらかの理由で破られてしまうと、そこから細菌が侵入して感染が起こり、蜂窩織炎を発症するのです。 皮膚のバリアが破られてしまう理由には、下記のようなものが挙げられます。 

  • 虫刺されや擦り傷など皮膚に傷がついている
  • アトピー性皮膚炎やその他の湿疹のために皮膚のバリア機能が弱っている
  • 伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)(とびひ)や水虫(白癬)のために細菌が増殖しており、かつバリア機能が弱っている

その他の原因として、過去に手術(特にリンパ節を取り除く手術)を受けた方の場合、繰り返し蜂窩織炎にかかることがあります。また、免疫の機能が低下している方の場合(糖尿病の方、HIV感染のある方、抗がん剤による化学療法を受けている方など)も蜂窩織炎にかかりやすくなります。

原因となる細菌は、溶連菌と黄色ブドウ球菌の2種類が一般的です。これらはどちらも私たちの生活環境に生息する細菌で、いたるところに存在しています。

症状

蜂窩織炎にかかった部位は、皮膚が赤く腫れて熱をおび、触ると痛みを感じます。蜂窩織炎は足に発症することが比較的多いですが、足以外のさまざまな部位にも起こります。炎症が広範囲に及んだ場合は、発熱、寒気、関節痛、だるさといった全身症状を伴うこともあります。免疫機能が低下した方の場合、細菌感染が脂肪組織から全身に広がり、重い感染症(敗血症)に進行することもあります。

また、蜂窩織炎と初期症状が似た病気として壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)があります。細菌感染である点は蜂窩織炎と同じです。しかし、壊死性筋膜炎は皮膚症状が数時間のうちに急速に拡大し、皮膚の紫色の変化や水ぶくれが起こります。これは治療が遅れると命にかかわる病気で、緊急手術による治療が必要であるため、両者を慎重に区別することが重要です。

検査・診断

蜂窩織炎は、診察と血液検査の結果を組み合わせて診断を確定します。まず医師による身体診察で症状を確認し、血液検査で白血球数が増えているか、炎症反応の数値が上がっているかを確認します。蜂窩織炎を特定する検査はありません。壊死性筋膜炎が疑われる場合は、CTやMRIなどの画像検査を行い、炎症の起こっている範囲を確認することで診断します。

治療

軽症であれば細菌に対する内服薬(抗菌薬)で治療を行います。症状のある部位を安静にし、冷却するのも有効です。また、痛みが強い場合は痛み止めを内服することもあります。

発熱などの全身症状がある方や、免疫機能が低下している方(糖尿病、HIV感染のある方、抗がん剤による化学療法を受けている方など)の場合は重症になりやすいため、入院して点滴治療を行うこともあります。治療期間は数日から2週間程度ですが、症状によっては長引くこともあります。

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