症状
過剰歯は上顎の真ん中部分にもっともできやすく、次いで前から4~5番目の小臼歯部にできやすいとされています。同時に複数の過剰歯がみられることも少なくありません。また、過剰歯は口の中に生えてくるケースもあれば、“埋伏過剰歯”として口の中に生えず顎の骨の中にとどまったままのケースもあります。
口の中に生えてくる場合は、本来は歯がない上顎などに歯が生え、歯並びなどに影響を与えることがあります。一方、埋伏過剰歯は目立った症状がないため、歯科健診などでX線検査を行って偶然発見されるケースが多いとされています。しかし、放っておくと歯並びに影響を与えることもあり、特に上顎の中央部にある場合は前歯の間に隙間が生じやすいことが知られています。また、周囲の正常な永久歯にダメージを与えて歯の根を吸収したり、嚢胞(ふくろ)を形成したりすることもあります。さらに、過剰歯の位置や向いている方向によっては、永久歯の萌出(永久歯が生えること)が遅れることも報告されています。
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