治療
中毒状態となって間もない段階の場合、中毒に対する一般的な処置として、以下の治療を行います。
- 酸素投与
- 点滴
- 胃の内容物の吸引:鼻から胃に医療用の管を留置して、内容物を吸引します。
- 活性炭や下剤の投与:吸収される中毒物質を減らすために、体外へのすみやかな排出を促します。
慢性の中毒の場合、拮抗剤がある場合には拮抗剤(キレート剤)を投与します。また、それぞれの症状に応じた治療を行います。肝障害に対しては肝臓を保護する薬、腎障害に対しては多めの点滴、呼吸器系に対しては酸素投与や人工呼吸器を含めた呼吸支持療法を行います。
これらの治療だけでなく、原因を追求し、再発を防ぐために患者さんの生活環境や職場環境を整えること(環境改善)を徹底するよう心がけることが重要です。
医師の方へ
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