せいねんへんぺいゆうぜい

青年扁平疣贅

最終更新日:
2018年07月18日
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2018/07/18
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概要

青年扁平疣贅(せいねんへんぺいゆうぜい)とは、ヒトパピローマウイルス3型および10型に感染することによって額や頬、手背に生じる皮疹のことです。いわゆる「イボ」とよばれる皮疹です。皮疹は、大きさは直径1cm以内でやや膨らみがあり、薄紅色の平たい形をしているのが特徴です。

一般的に皮疹は複数個が同時にでき、かゆみが生じます。皮疹部をかくと皮疹同士が癒合したり新たな皮疹ができたりすることもあるため注意が必要です。

青年期の女性に発症しやすく、治癒に数年を要することもあるため、女性にとって大きな心理的ダメージとなることも珍しくありません。

原因

ヒトパピローマウイルスに感染することが発症の原因となります。ヒトパピローマウイルスには100種類以上のタイプがありますが、そのなかでも3型と10型は青年扁平疣贅を引き起こすことが知られています。

ヒトパピローマウイルスは皮膚の扁平上皮細胞に感染し、皮膚構造のもっとも深い位置にある基底層でウイルスの複製が行われます。この複製に伴ってウイルスが排出される段階で皮膚が厚くなり、表層の角質層が過度に増殖するなどの異常が引き起こされます。

また、これらのウイルスに感染した場合に必ず青年扁平疣贅を発症するわけではなく、免疫力が低下した状態にある人が発症しやすいといわれています。

症状

青年扁平疣贅は、主に額や頬などの顔面、頚部、胸部、手背などに生じる皮疹です。薄紅色で5mm~1cmほどの大きさの平べったい皮疹が多発します。表面はでこぼこした角化が目立ち、かゆみを伴います。

皮疹を掻くと出血が生じやすく、ひとつひとつの皮疹が融合して大きな塊を形成することがあります。また、まれに細菌感染や真菌感染を引き起こし、痛みや発熱などの原因となることもあります。

検査・診断

青年扁平疣贅は、主に額や頬などの顔面、頚部、胸部、手背などに生じる皮疹です。薄紅色で5mm~1cmほどの大きさの平べったい皮疹が多発します。表面はでこぼこした角化が目立ち、かゆみを伴います。

皮疹を掻くと出血が生じやすく、ひとつひとつの皮疹が融合して大きな塊を形成することがあります。また、まれに細菌感染や真菌感染を引き起こし、痛みや発熱などの原因となることもあります。

治療

青年扁平疣贅の多くは特別な治療を行わなくても自然に治りますが、なかには長期にわたって皮疹やかゆみが消えないこともあります。このような場合には、ヨクイニンと呼ばれるハトムギから抽出した成分の内服や、液体窒素で皮疹を凍らせて潰す治療、電気乾燥、レーザーによる剥離など、さまざまな治療が行われています。

殺菌消毒剤などを皮疹に塗る治療法などもありますが、効果には個人差があり完治までに長い時間がかかることが多々あります。皮疹が急に赤みを生じ、痒みが増すことがありますが、これは疣贅が自然消退する兆候です。

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