治療
食欲不振には消化器の病気、感染症や精神的な病気など、さまざまな原因が考えられ、原因によって治療の方法は大きく異なります。原因別の主な治療には以下のようなものがあります。
消化器の病気が原因の食欲不振の治療
胃や腸などの消化器の粘膜の損傷や炎症であれば、薬物を用いた治療が一般的です。一部の病気で症状が進行している場合などでは、内視鏡治療や手術が行われることもあります。
消化器以外の病気が原因の食欲不振の治療
細菌感染症が原因の場合には、抗菌薬を使って治療します。甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンが出なくなる病気に対してはホルモンの補充、精神的な病気に対しては抗不安剤や抗うつ剤といった薬物による治療が主体となります。
精神的な病気では、カウンセリングなどの心理療法が効果を示すことが多く、ご家族の心理的サポートや家庭環境の改善も重要になってきます。
がんに対する治療は薬物療法(抗がん剤治療)のほか、内視鏡治療や手術などさまざまで、主に病態の進行具合によって決定されます。
日常生活が原因の食欲不振の治療
日常生活が原因であれば、下記のようなことを心がけ、日常生活を見直すことが治療の第一です。
- 規則正しい生活を送る
- 良質な睡眠をとる
- ストレスを解消する
- 暴飲暴食を避ける
など
また、消化のよいものを少量ずつ食べる、さっぱりとした喉ごしのよいものを食べるなど、食事の工夫も大切です。
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