北里大学 医学部脳神経外科学 主任教授
日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
1986年、東北大学医学部を卒業後、同学脳神経外科へ入局。東北大学大学院医学部医学系研究科に在籍中、「神経膠芽腫における構造改変を来したα型血小板由来増殖因子受容体遺伝子の増幅」にて学位取得、同論文にて脳神経外科学会賞(ガレーヌス賞)を受賞した。2013年より、北里大学医学部脳神経外科学にて主任教授を務める。
小児脳腫瘍、悪性脳腫瘍
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北里大学病院
1962年2月6日生まれ(55歳)出身:山梨県甲府市
1986年東北大学医学部卒業
同年東北大学脳神経外科入局
1993年東北大学大学院医学系研究科 修了
「神経膠芽腫における構造改変を来したα型血小板由来増殖因子受容体遺伝子の増幅」にて学位取得
同論文にて脳神経外科学会賞(ガレーヌス賞)を受賞
1994-1995年にLondon, National HospitalとSeattle, Washington University へ留学。
当時Washington UniversityのAssociate Prof. (現UCSFのChairman)Mitchel S. Bergerのもとで研修。脳機能マッピングを併用した神経膠腫手術を勉強した。
2004年8月より東北大学大学院神経外科学分野 准教授
2013年4月より北里大学医学部脳神経外科学 主任教授
【論文】
1. Kumabe T, Sohma Y, Kayama T, Yoshimoto T, Yamamoto T: Amplification of α-platelet-derived growth factor receptor gene lacking an exons coding for a portion of the extracellular region in a primary brain tumor of glial origin. Oncogene 7:627-633,1992 学位論文・日本脳神経外科学会ガレーヌス賞受賞論文
2. Kumabe T, Sohma Y, Kayama T, Yoshimoto T, Yamamoto T: Overexpression and amplification of α-PDGF receptor gene lacking exons coding for a portion of the extracellular region in a malignant glioma. Tohoku J. Exp. Med. 168:265-269, 1992
3. Kumabe T, Sohma Y, Yamamoto T: Human cDNAs encoding elongation factor 1γ and the ribosomal protein L19. Nucleic Acids Research 20:2598, 1992
4. Kumabe T, Nakasato N, Inoue T, Yoshimoto T: Primary Thumb Sensory Cortex Located at the Lateral Shoulder of the Inverted Omega-shape on the Axial Images of the Central Sulcus. Neurol Med Chir (Tokyo) 40:393-403, 2000
5. Kumabe T, Nakasato N, Nagamatsu K, Tominaga T: Intraoperative localization of the lip sensory area by somatosensory evoked potentials-technical note- J Clin Neurosci 12:66-70, 2005
6. Kumabe T, Higano S, Takahashi S, Tominaga T: Ischemic complications associated with resection of opercular glioma. J Neurosurg 106:263-269, 2007
7. Kumabe T, Fujimura M, Jokura H, Tominaga T: Surgical treatment for choroid plexus tumors in the fourth ventricle: brain stem infiltration hinders total extirpation. Neurosurg Rev 31:165-172, 2008
8. Kumabe T, Sato K, Iwasaki M, Shibahara I, Kawaguchi T, Saito R, Kanamori, M, Yamashita Y, Sonoda Y, Iizuka O, Suzuki K, Nagamatsu K, Seki S, Nakasato N, Tominaga T: Summary of 15 years experience of awake surgeries for neuroepithelial tumors in Tohoku University. Neurol Med Chir (Tokyo) 53(7):455-466, 2013
9. Kumabe T, Saito R, Kanamori M, Chonan M, Mano Y, Shibahara I, Kawaguchi T, Kato H, Yamashita Y, Sonoda Y, Kawagishi J, Jokura H, Watanabe M, Katakura R, Kayama T, Tominaga T: Treatment results of glioblastoma during the last 30 years in a single institute. Neurol Med Chir (Tokyo) 53: 786-796, 2013
10. 隈部俊宏、嘉山孝正、吉本高志、溝井和夫:Malignant Astrocytoma初期治療後Complete Response症例の検討. No Shinkei Geka 22:545-551, 1994
11. 隈部俊宏、中里信和、井上 敬、岩崎真樹、大友 智、近藤健男、吉本高志:中心溝と機能局在同定における逆Ω型構造認識の重要性. 機能的脳神経外科 38:6-7, 1999
12. 隈部俊宏、中里信和、近藤健男、井上 敬、岩崎真樹、吉本高志:Diffusion MRI, neuronavigation system, 皮質および皮質下電気刺激併用による錐体路温存手術 Video Journal of Japan Neurosurgery. Vol 8, No 3, 2000
13. 隈部俊宏、中里信和、鈴木匡子、永松謙一、岩崎真樹、井上 敬、吉本高志:運動領野周辺神経膠腫に対する手術—術前解剖学的及び機能的マッピングの融合とニューロナビゲーションシステム及び術中マッピング併用による運動機能温存手術— 脳神経外科ジャーナル(脳外誌)10:56-64, 2001
14. 隈部俊宏、中里信和、岩崎真樹、永松謙一、清水宏明、吉本高志:中心前回に存在する神経膠腫の手術. 脳神経外科ジャーナル(脳外誌) 11:271-277, 2002
15. 隈部俊宏、日下康子、城倉英史、池田秀敏、白根礼造、吉本高志:化学療法単独で治療した頭蓋内胚腫の再発. No Shinkei Geka 30:935-942, 2002
16. 隈部俊宏、高井良尋、嘉山孝正、冨永悌二:悪性星細胞腫の治療成績の変遷と手術療法の意義. 脳神経外科ジャーナル(脳外誌)14:132-137, 2005
17. 隈部俊宏、冨永悌二:血管温存に留意した神経膠腫摘出術. No Shinkei Geka 33:19-27, 2005
18. 隈部俊宏、日向野修一、高橋昭喜、冨永悌二:弁蓋部神経膠腫摘出における虚血合併症. 臨床放射線 52:767-777, 2007
19. 隈部俊宏、金森政之、永松謙一、斉藤竜太、園田順彦、渡辺みか、冨永悌二:Diffuse astrocytomaに対する手術療法. 脳神経外科ジャーナル(脳外誌)18:428-434, 2009
20. 隈部俊宏、岩崎真樹、永松謙一、関 慎太郎、斉藤竜太、金森政之、山下洋二、園田順彦、佐藤清貴、中里信和、冨永悌二:覚醒下手術がもたらしたもの. 特集:悪性グリオーマ治療の進歩. 脳神経外科ジャーナル(脳外誌)19:907-915, 2010
1. Kumabe T, Nakasato N, Tominaga T, Higano S, Takahashi S, Yoshimoto T: Surgical management for gliomas around the motor strip: preoperative anatomical and functional imaging. In: Computer-Assisted Neurosurgery, Tamaki N, Ehara K (eds.), Springer-Verlag, Tokyo, 1997, pp 165-174
2. Kumabe T, Saito R, Kanamori M, Sonoda Y, Higano S, Takahashi S, Tominaga T: Visualization of lateral lenticulostriate arteries using 3-tesla magnetic resonance imaging. In: Neurovascular Imaging. Takahashi S (ed), Chapter 9, Springer-Verlag, London, 2010, pp295-303
3. Kumabe T, Kanamori M, Saito R, Nagamatsu K, Sonoda Y, Higano S, Takahashi S, Tominaga T: Ischemic complication associated with resection of opercular gliomas. In: Neurovascular Imaging. Takahashi S (ed), Chapter 10, Springer-Verlag, London, 2010, pp305-318
4. 隈部俊宏、中里信和、佐藤清貴、鈴木匡子、梅澤邦彦、清水宏明:覚醒麻酔を用いた術中脳機能地図作成下での大脳半球神経膠腫摘出術. グリオーマの外科,柴田尚武編集, メディカ出版, 大阪, 1998, pp216-222
5. 隈部俊宏、近藤健男、吉本高志、日向野修一、高橋昭喜:弁蓋部から島部に浸潤する神経膠腫摘出術における血管障害. 脳腫瘍の外科手技—スタンダードと新しい展開,菅野哲夫編集, メディカ出版, 大阪, 2000, pp280-287
6. 隈部俊宏、昆 博之、吉本高志、日向野修一、高橋昭喜:弁蓋部から島部に存在する神経膠腫摘出術. advanced technologyを用いた脳腫瘍の外科, 嘉山孝正編集, メディカ出版, 大阪, 2001, pp91-98
7. 隈部俊宏、中里信和、吉本高志:側頭葉神経膠腫. 神経膠腫, 脳神経外科Advanced Practice 5, 高倉公朋編集, 株式会社メディカルビュー, 東京, 2002, pp20-29
8. 隈部俊宏、中里信和、永松謙一、岩崎真樹、鈴木匡子、吉本高志:中心前回に存在する神経膠腫の解剖学的所見による分類. ポストシークエンス時代における脳腫瘍の研究と治療. 第10回日本脳腫瘍カンファレンス講演集, 編集:田渕和雄・白石哲也, (財)九州大学出版会, 2002, pp.305-310
9. 隈部俊宏、中里信和、鈴木匡子、佐藤清貴、永松謙一、岩崎真樹、吉本高志:側頭葉神経膠腫摘出術. 脳腫瘍の外科—最新のテクノロジーを用いた正中部および脳幹・間脳腫瘍の手術, 長尾省吾編集, メディカ出版, 大阪, 2002, pp158-165
10. 隈部俊宏、中里信和、吉本高志:神経膠腫摘出における皮質下電気刺激法. 先端医療シリーズ18・脳神経外科「脳腫瘍の最新医療」, 第8章 切除率向上のための新技術, 高倉公朋監修, 編集者:嘉山孝正・吉峰俊樹・若林俊彦・久保長生・渡辺英寿・藤巻高光, 先端医療技術研究所, 東京, 2003, pp266-274
11. 隈部俊宏、中里信和、永松謙一、岩崎真樹、鈴木匡子、吉本高志:中心前回に存在する神経膠腫の解剖学的所見による分類.顕微鏡下手術のための脳神経外科解剖XIV-機能温存のための脳神経外科解剖-, 新井一編集, 第16回微小脳神経外科解剖セミナー事務局, 福岡, 2003, pp109-116
12. 隈部俊宏、中里信和、冨永悌二:術中マッピング. 脳神経外科・周術期管理の全て・改訂第2版 X. 検査・治療, 編集:松谷雅夫・田村 晃, 株式会社メディカルビュー, 東京, 2003, pp589-597
13. 隈部俊宏、日向野修一、冨永悌二:tensorイメージによるファイバーの描出. 先端医療シリーズ29・脳神経外科「脳腫瘍の最新医療」, 第5章 グリオーマ手術の進歩, 菊池晴彦監修, 編集:吉田純・橋本信夫・榊寿右・片山容一・兵頭明夫・宝金清博・平孝臣・伊達勲, 先端医療技術研究所, 東京, 2004, pp100-105
14. 隈部俊宏、藤村 幹、嘉山孝正、冨永悌二:視床悪性神経膠腫に対する摘出術.脳腫瘍の外科—脳腫瘍外科のコンセプトと治療予後向上の工夫, 吉井興志彦編集, メディカ出版, 大阪, 2004, pp244-249
15. 隈部俊宏、冨永悌二:神経膠腫治療成績の変化. 日本臨床 63巻 増刊号9 (通巻第878号) 脳腫瘍の診断と治療—最新の研究動向— VI. 脳腫瘍の治療 概論, 株式会社日本臨床社, 大阪, 2005, pp293-297
16. 隈部俊宏:第2章 脳腫瘍の診断・治療・看護 II治療・看護の進め方 B治療の実際と看護 1手術療法 1) 治療の実際とリスク. がん看護 実践シリーズ1 脳腫瘍. 監修:野村和弘・平出朝子, 編集:渋井壮一郎, 株式会社メジカルフレンド社, 東京, 2007, pp129-133
17. 隈部俊宏、渡辺みか:Ependymoblastoma上衣芽腫. 脳腫瘍臨床病理カラーアトラス第3版, 編集:日本脳腫瘍病理学会, 株式会社医学書院, 東京, 2009, pp95
18. 隈部俊宏:臨床・病理 脳腫瘍取り扱い規約 第3版. 編集:日本脳神経外科学会・日本病理学会, 金原出版株式会社, 東京, 2010
19. 隈部俊宏、冨永悌二:脳腫瘍—手術療法—. I. 臓器部位別の治療戦略. がん治療最前線—米国癌学会(ASCO)のトピックスを中心に−. 編集:「がん治療レクチャー」編集委員会, 株式会社総合医学社, 東京, 2010, pp1-5
20. 隈部俊宏、冨永悌二:2.星細胞腫に放射線治療は必要か?II.腫瘍. EBM脳神経外科疾患の治療 2011-2012. 編集:宮本享・新井一・鈴木倫保・渋井壮一郎・中瀬裕之, 株式会社中外医学社, 東京, 2010, pp114-120
21. 隈部俊宏、横沢路子、冨永悌二:高磁場MRIをもってしても腫瘍の脳幹部浸潤は同定し難い. 脳神経検査のグノーティ・セアウトン. Part 1 MRI編. 編集:小川彰, 株式会社シナジー, 東京, 2010, pp100-106
22. 隈部俊宏、冨永悌二:神経膠腫治療成績の変化. 新時代の脳腫瘍学—診断・治療の最前線— V. 脳腫瘍の治療. 概論. 日本臨床68巻 増刊号10, 株式会社日本臨床社, 大阪, 2010, pp311-319
23. 隈部俊宏:1.低悪性度グリオーマ. イラストレイテッド脳腫瘍外科学. C-VI 各種脳腫瘍の手術. 1. グリオーマ. 編集:河本圭司・本郷一博・栗栖 薫, 株式会社医学書院, 東京, 2011, pp114-117
24. 隈部俊宏、冨永悌二:松果体部腫瘍-Occipital transtentorial approach. ビジュアル脳神経外科 Anatomy & Surgical Approach 4. 脳室・松果体. III. 脳室・松果体の手術/腫瘍. 編集:片山容一・冨永悌二・斉藤延人, 株式会社メジカルビュー社, 東京, 2011, pp100-111
25. 隈部俊宏、冨永悌二:神経膠腫摘出の基本手技.大畑建治編集, 脳腫瘍の外科—社会が望む脳腫瘍外科, メディカ出版, 大阪, 2011, pp215-224
26. 隈部俊宏:III.脳腫瘍 覚醒手術. 脳神経外科周術期管理のすべて. 編集:松谷雅生・田村 晃・藤巻高光・森田明夫, 株式会社メジカルビュー社, 東京, 2014, pp283-293
27. 隈部俊宏:中大脳動脈穿通枝の解剖と急性閉塞の臨床. 脳神経外科診療プラクティス1 脳血管障害の急性期マネジメント. 監修:橋本信夫、編集:清水宏明, 株式会社文光堂, 東京, 2014, pp36-37
28. 隈部俊宏:M2-3 解剖. 脳動脈コンプリート 開頭手術と血管内治療のために. 編集:波出石弘,石川達也,田中美千裕, 中外医学社, 東京, 2014, pp90-94
29. 隈部俊宏:脳腫瘍. 小児血液・腫瘍学. 編集:特定非営利活動法人日本小児血液・がん学会, 株式会社診断と治療社, 東京, 2015, pp147-152
30. 隈部俊宏:グリオーマ摘出術 血管損傷を避けるために. NS NOW No.4 脳・脊髄腫瘍摘出のための引き出しー腫瘍摘出のコツとピットフォールー. 編集:森田明夫, 伊達 勲, 菊田健一郎, 株式会社メジカルビュー社, 東京, 2015, pp66-73
31. 隈部俊宏: 3. 治療 1. 手術. 脳神経外科学Ⅱ. 総編集:太田富雄, 編集: 川原信隆, 野崎和彦, 吉峰俊樹, 若林俊彦, 株式会社金芳堂, 京都, 2016, pp1408-22
32. 隈部俊宏:Ⅲ.外科治療のDecision Making 2. グリオーマ摘出に必要な解剖知識と術中機能検査 f.島. 脳神経外科診療プラクティス7 グリオーマの治療のDicision Making. 監修:橋本信夫, 編集:三國信啓, 株式会社文光堂, 東京, 2016, pp.170-176
33. 隈部俊宏(作成委員):脳腫瘍診療ガイドライン1 成人膠芽腫・成人転移性腫瘍・中枢神経系原発悪性リンパ腫 2016年版. 監修:一般社団法人日本脳神経外科学会, 編集:特定非営利活動法人日本脳腫瘍学会, 金原出版株式会社, 東京, 2016
【受賞】 脳神経外科学会賞(ガレーヌス賞)1993年 「神経膠芽腫における構造改変を来したα型血小板由来増殖因子受容体遺伝子の増幅」
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