ぬーなんしょうこうぐん

ヌーナン症候群

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症状

ヌーナン症候群は、全身各臓器に症状が出現します。

顔貌

ヌーナン症候群では、特徴的な顔貌が認められます。具体的には、両目が離れている、目が突出している、おでこが出ているなどです。顔貌の特徴は、成長と共に変化することも知られています。

心臓

先天性心疾患は、ヌーナン症候群における生命予後を規定するもののひとつであり、多くの患者さんで見られる重要なものです。代表的には、半数以上の患者さんで見られる肺動脈弁狭窄症(きょうさくしょう)です。肺動脈弁狭窄症では肺への血流が影響を受け、チアノーゼを生じることがあります。また、右心室への負担も大きくなり右心不全(息切れや胸水、腹水など)の症状を呈することもあります。次に多いのが肥大型心筋症であり、胸痛や失神、ときには突然死に至ることもあります。

骨格

低身長を呈する患者さんも多く、漏斗胸(ろうときょう)と呼ばれる胸の形をすることも多いです。そのほか、手を真っすぐに伸ばせない「外反肘」や、首が短い、脊椎(せきつい)が曲がるなどの症状を呈することもあります

血液

血液系の異常を伴うこともあり、血液が固まりにくくなることがあります。また、急性白血病を始めとした血液系腫瘍(しゅよう)疾患を見ることもあります。

発達、学習面

小児期における運動発達面は遅れることが多いです。また、知的面については問題を生じない方も多い一方、学習障害を呈することもあります。聴覚や視覚に異常を伴うこともあり、その結果学習面に影響が及ぶこともあります。

その他、臓器面の特徴

ヌーナン症候群では、そのほか皮膚(ひふ)症状、停留精巣白内障中耳炎など全身各臓器に症状が現れることがあります。

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