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白内障
白内障とは、水晶体が混濁することで視力の低下をきたす目の病気です。眼球をカメラにたとえると、レンズが濁る状態です。 日本においては、加齢に伴う発生頻度の上昇が認められています。70代の方の...
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目

白内障(はくないしょう)

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

白内障とは、水晶体が混濁することで視力の低下をきたす目の病気です。眼球をカメラにたとえると、レンズが濁る状態です。

日本においては、加齢に伴う発生頻度の上昇が認められています。70代の方の80%以上が罹患していると考えられ、誰もが発症する可能性のある目の老化現象と捉えることもできます。加齢による白内障の場合、数年単位で徐々に視力の低下やものの見え方の変化が生じるため症状に気がつかず、ある程度進行してしまってから発見されることも少なくありません。

視力の低下が引き起こされる白内障ですが、近視や遠視、乱視などとは異なり、眼鏡やコンタクトレンズでは矯正できないことが大きな特徴として挙げられます。しかし、現在ではその治療法が確立され、必要とされる場合には手術を受けることで視力の回復を十分に期待することができます。

原因

白内障の原因の90%以上は加齢です。白内障は眼球を構成する組織のなかでも、レンズの役割を果たす水晶体という部分が白く濁ることで発症します。水晶体の加齢自体は突然起こるものではなく、実は10代後半から少しずつ始まっています。

徐々に物を見る力が弱くなり、一般的に30代を過ぎた頃には水晶体が硬くなり、弾力性がなくなってピントの調整が難しくなります(老視、老眼)。さらに加齢が進むと、レンズ自体がひずみを生じてしまい、乱視、遠視といった屈折の異常が認められることもあります。ここからさらに水晶体が硬くなり最終的に白濁した状態になると白内障として診断されます。

加齢以外にも、長期にわたってリウマチ、ぜんそく、膠原病などにより副腎皮質ホルモン(ステロイド )を服用している場合は、白内障発症のリスクとなります。また、糖尿病の方、がん治療などで多量の放射線を受けた方も白内障発症のリスクが高いといわれています。

そのほかにも、アトピー性皮膚炎は10~20歳代の若年性白内障の原因としてもっとも多いことが知られています。乳児期に白内障を認める先天白内障もまれにみられます。

症状

白内障発症時の目の見え方は、患者さんの水晶体の濁り方によって異なります。水晶体全体に混濁がある場合には、視界全体がぼやける、かすむといった症状が認められます。

水晶体の中心のみに混濁が認められる場合には、屈折異常が起こることが多く、近くのものばかりが見えるようになります(近視化)。屈折異常により眼球内で光が散乱してしまうため、明るい場所にいる場合や逆光になった場合にまぶしさを感じて対象物が見えにくくなります。また、対象物が二重に見えてしまうこともあります。そのほか、色の区別がつきにくい、暗くなるとものが見えにくいといった症状などが挙げられます。

検査・診断

診断にあたっては網羅的な検査を行い、視力低下の症状が近視や遠視、乱視といった他の屈折異常によるものではないか、また他の眼疾患を合併していないかを確認することが重要です。具体的に実施される検査としては、以下があげられます。

  • 視力検査
  • 屈折検査
  • 眼圧検査
  • 眼底検査(散瞳)
  • 細隙灯顕微鏡検査
  • 角膜内皮細胞検査

など

治療

白内障の治療には薬物療法と手術がありますが、点眼薬や内服薬での治療は、残念ながら水晶体の濁りを改善し視力を回復させることはできません。病気の進行を予防し、経過を観察するに留まります。しかし、手術を行うことで視力を回復させることができます。

白内障の手術は、方法、所要時間、患者さんの負担など、さまざまな点において飛躍的な進歩を遂げ、現在では短時間の手術でその日のうちに帰宅できるほどになっています。現在主流となっている超音波乳化吸引術という方法では、数ミリのごく小さな傷口から超音波で砕いた水晶体を取り除き、そのかわりに眼内レンズという人工物を挿入します。眼内レンズは半永久的に使用できるため、原則的には1回の手術で済みます。また、眼内レンズは、色や素材、つくりに応じてさまざまな種類が存在し、目の状態や術後の生活を考慮して適切なものが選択されます。

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