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公開日 : 2017 年 03 月 27 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

乳がん治療を長期的にサポートする「乳がん専門看護」とは―患者さんのQOLを支える看護

東京医科大学病院 乳腺科 主任看護師
三原 由希子先生

日本では乳がんにかかる女性が増加傾向にあります。乳がんの治療は化学療法・ホルモン療法・手術療法・放射線療法といった様々な方法で行われ、患者さんは長期的な闘病生活を覚悟しなくてはならない場合もあります。乳がん患者さんの多くは30代~60代の女性であり、母親やキャリアを積んだ社会人として、家庭や社会のなかで重要な役割を担っています。ほとんどの方が育児や仕事と両立して治療を受けていますが、一人一人の抱える悩みや問題、不安、病気の経過は異なります。乳がん看護では、こうした患者さん一人一人にじっくりと向き合い、患者さんの人生を受け止めてQOL(生活の質)を支えていくことが求められます。

乳がん看護の専門知識や技術を持ち、乳がん看護を専門に担う看護師を「乳がん看護認定看護師」と呼びます。乳がん看護認定看護師は、乳がんと診断された患者さんの心理的サポートや治療選択の支援、治療に伴う副作用や後遺症への対処方法の指導相談など、幅広い視点から患者さんのQOL(生活の質)を保つためのサポートを行います。患者さんにとっては「子どもには病気をどのように伝えればよいのか」、「これからどう生きていけばよいのか」といった人生そのものにかかわる悩みと向き合い、患者さんが大切にしたいと思うことを守りながら一緒に考えてくれる存在でもあります。現在乳がんと闘い、一人で悩みを抱えてしまっている方は、乳がん看護認定看護師のいる専門外来を受診してみるとよいでしょう。本記事では東京医科大学病院乳腺科で主任看護師を務められている、乳がん看護認定看護師の三原由希子看護師に、乳がん看護についてお話を伺います。

乳がんの特徴―仕事や子育てに携わる30~50代の女性に多く発症する

病院外来で待機している

乳がんは女性に多く、他のがんに比べて若い時期に発症する傾向があります。発症平均年齢は30~50代の壮年期ですから、結婚や出産とも重なります。また、現代では壮年期で仕事を続けておられる方も多く、重要な役職についており治療に専念することが難しい方もいらっしゃいます。ですから乳がん患者さんは、仕事や子育てと両立して治療を受けている方がほとんどです。

乳がんに対する看護の特徴―QOLを支える看護

先に述べたように、乳がんでは人生の大事な期間(子育てやキャリアアップの時期)に治療を継続しなければならないという特徴を持っています。そのため、乳がん看護はできるかぎり患者さんのQOL(生活の質)を低下させずにがん治療を受けていただくための、身体的・精神的なサポートが中心になってきます。

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東京医科大学病院 乳腺科 主任看護師

三原 由希子先生

東京医科大学病院乳腺科主任看護師として乳がん患者の看護を専門に担う。同院乳腺科唯一の乳がん看護認定看護師であり、看護外来にて患者さんの様々な相談に応じている傍ら、看護師の指導教育も手掛ける。「乳がん看護は、がん患者さんのQOL向上を目指す」という考えのもと、一人一人に寄り添いながら患者さんを支えている。

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