社会医療法人生長会 阪南市民病院 診療技術部 部長代行 / リハビリテーション室 技師長 社会...
手塚 康貴 さん
社会医療法人生長会 法人本部事務局 みらい戦略部 副部長 / 社会医療法人生長会 脳梗塞集中リ...
田代 保広 さん
脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンは、脳梗塞や脳出血など脳血管疾患などの後遺症のリハビリ専門施設として、自費で独自のリハビリプログラムを行っています。
実際に同センターを利用するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。
また、ご利用者様ひとりひとりに適したリハビリを提供するために、どのような工夫を行っているのでしょうか。今回は、脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンの運営に携わっていらっしゃる手塚 康貴さんと田代 保広さんに、リハビリを受けるまでの流れや同センターの取り組みについてお話しいただきました。
当センターをご利用いただくために、事前に特別な準備は必要ありません。ただし、セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)と面談する時間を合わせるために、お電話で予約をとっていただいています。
お電話をいただいたときに、どのようなことを求めて当センターでリハビリを受けたいのか、ニーズをお伺いさせていただきます。ご利用者様のニーズによって、ふさわしいセラピストをこちらで選ぶようにしています。
記事2『ひとりひとりに適したリハビリの提供を-脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンの取り組み』でお話しさせていただいた「60日間改善リハビリプログラム」をスタートする前には、必ず「特別プログラム体験」を受けていただきます。
特別プログラム体験とは、カウンセリングも含め、通常のプログラムとまったく同じ内容のリハビリプログラムを2時間体験していただくものです。なお、特別プログラム体験は、電話で予約して受けていただくことが可能です。
このように特別プログラム体験を実施する理由は、しっかりと当センターのサービスをご理解いただき、事前に当センターでリハビリを行っていけるか判断してもらうためです。実際に特別プログラム体験を受け、ご納得いただいた上で、通常のリハビリプログラムをスタートしていただきたいと思います。
当センターでは、プログラムを開始する前に、必ずそれぞれのご利用者様の目標を設定します。目標を設定していないと、どのようなところが改善したのか具体的にはかることができないからです。ご利用者様の貴重なお金や時間をいただいているという意識を常にもちながら、シビアに目標に向かう姿勢を大切にしています。
そのために、事前に必ず問診票を記入していただき、ご利用者様の希望を確認していきます。リハビリによってどのようなことをできるようになりたいかを理解し、その方に適したプログラムを組むよう心がけています。
また、リハビリを行う前と後に撮影した動画を比較することで、実際にどれくらい回復したのか確認していただくようにしています。リハビリの効果を実感することができ、ご利用者様のモチベーションにもつながると考え、担当セラピストと共に確認していただく機会を大切にしています。
目標を設定する際には、適切な目標を設定するよう努めています。たとえば、ご利用者様の中には、現在の状態から考えると達成が難しい目標を希望される方もいらっしゃいます。たとえば、歩くことができない状態の方が「走ることができるようになりたい」と希望されることがあります。このように、現状では達成が難しい目標を希望される場合にも、きちんとすりあわせを行い、適切な目標を設定します。
また、できるだけ段階を踏んで改善していけるようにリハビリプログラムを組んでいきます。たとえば、寝たきりで車椅子を使用している方が歩くことを希望される場合には、まずは寝返りができるようになることを目指していただきます。寝返りができるようになったら次に起き上がることができるようになることを目指していただき、最終的に歩くことができるようなプログラムを組んでいきます。
ご利用者様には、常に「今の目標を達成したら次の目標を設定しよう」とお話しさせていただき、リハビリの意欲を保つことができるよう努めています。
職場復帰を急ぎたいなど早期で改善を目指す方には、「短期集中プログラム」をおすすめしています。短期集中プログラムでは、週6日、1日4時間、時間をかけて無理なくリハビリを行っていきます。なお、短期集中プログラムには、1週間コース、2週間コース、4週間コースがあります。
遠方からお越しいただく場合であっても、宿泊しながらリハビリを受けていただくことが可能です。当センターが入っているビルには、ホテルが併設されています。同じビルに宿泊場所があるため、たとえば雨が降っているような場合にも、建物の外にでる必要なく移動することが可能です。
発症から5〜10年など一定の時間が経過していても、やる気さえあれば当センターのリハビリを受けていただくことが可能です。
また、80歳以上など高齢の方であっても受け入れています。発症から時間が経っているために重症化していたとしても、リハビリを行うことで何かしらの改善をはかることができるため、まずはご相談いただきたいと思います。
手塚 康貴さん:
後遺症があったとしても「回復を諦めたくない」という思いを持つ方は少なくないのではないでしょうか。私たちは、そのような方たちへ向けて適切なリハビリを提供し、少しでも改善することができるよう努めています。
記事1『脳梗塞や脳出血の後遺症に対するリハビリの効果とは?』でお話ししたように、原因が脳疾患である場合、脳細胞が死滅した部分を改善させることはできません。ですが、死滅した部分の機能に関わる症状のみが現れているのか、他の症状も現れていて重症化しているのか、その方の状態をきちんと把握させていただきます。改善を目指す方には、ぜひ一度お問い合わせいただきたいと思います。
田代 保広さん:
現状では、医療保険制度や介護保険制度のリハビリは期間が決まっているため、改善をはかることができないままリハビリが強制終了になってしまっている方も少なくないと思います。そのように十分なリハビリを受けることができなかった方に対しても、当センターは満足いただけるようなご利用者様ひとりひとりに合わせたリハビリプログラムをご用意しています。
熱意をもったセラピストが精一杯お手伝いさせていただきますので、「諦めずに可能性にかけてみたい」という方のご利用をお待ちしています。
初診受付時間:平日 9時~18時、土曜日 9時~18時(日曜、祝祭日、年末年始を除く)
電話番号:072-447-7222
社会医療法人生長会 脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンのホームページはこちら
お問い合わせの際はメディカルノートの記事を見た、とお伝えいただくとスムーズです。
手塚 康貴 さんの所属医療機関
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