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ひとりひとりに適したリハビリの提供を-脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンの取り組み

ひとりひとりに適したリハビリの提供を-脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンの取り組み
田代 保広 さん

社会医療法人生長会 法人本部事務局 みらい戦略部 副部長 / 社会医療法人生長会 脳梗塞集中リ...

田代 保広 さん

目次
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この記事の最終更新は2019年03月11日です。

脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンは、主に脳梗塞や脳出血など脳血管疾患の後遺症のリハビリ専門施設として、自費で独自のリハビリプログラムを行っています。同センターでは、利用される方ひとりひとりの状態を見極めて、それぞれに適したリハビリプログラムを提案することを大切にしています。それはなぜなのでしょうか。

今回は、理学療法士であり、脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンの運営に携わっていらっしゃる田代 保広さんに、同センターの特徴についてお話しいただきました。

記事1『脳梗塞や脳出血の後遺症に対するリハビリの効果とは?』でお話ししたように、医療保険制度や介護保険制度によるリハビリは、150日間や180日間と期間が定められています。また、介護保険制度の下では、1回のリハビリの実施時間も20分程度であることがほとんどです。

これらは、必ずしも回復までに十分なリハビリを行うことができる期間とは限りません。たとえば、足首が硬くなり動かなくなっている場合、足首を動かすようなリハビリを行うだけで20分程度はかかってしまいます。すると、他に必要なリハビリを行う時間的余裕がなくなってしまい、後遺症の回復が遅くなることがあります。

このように制度で定められたリハビリだけでは回復が見込めない場合、自費の個別リハビリによって回復をはかるという選択肢があります。

 制度の中のリハビリと自費リハビリを併用する人も

制度で定められたリハビリと共に、自費でリハビリを行っているケースもあります。たとえば、介護保険制度を利用しデイサービス*に通いながら、当センターに通ってくださっている方もいらっしゃいます。このように、さまざまなリハビリをうまく組み合わせながらリハビリを行っている方も少なくありません。

デイサービス:デイサービスセンターでリハビリやレクリエーションを受けること

脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンは、さまざまな方のご利用が可能です。脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患による後遺症をお持ちの方のみならず、手足の痛みや骨折など運動系疾患によるリハビリにも対応しています。

脳梗塞集中リハビリテーションセンター

当センターには、リハビリを希望して自らいらっしゃる方もいれば、ご家族にすすめられていらっしゃる方もいます。どちらの場合であっても、適切な目標をきちんと設定することを大切にしています。

たとえば、現状で歩くことが難しい方が、いきなり走ることを希望されても、すぐに達成することは難しいでしょう。ご利用者様の状態に合った適切な目標を設定し、徐々に回復につながるよう努めています。

ご利用者様の状態は、後遺症の種類や症状の程度、身体の状態、年齢などによってそれぞれ異なります。当センターでは、ご利用者様ひとりひとりの状態を見極めて、それぞれに適したリハビリプログラムを提案させていただくようにしています。

リハビリの様子

リハビリの様子

リハビリの様子

当センターには、経験豊富で熱意のあるセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)がそろっています。このようなセラピストたちの存在が質の高いリハビリにつながっていると考えています。

私たちのグループには、238名のセラピストが在籍しています(2018年12月時点)。その中から選抜された理学療法士2名、作業療法士1名、言語聴覚士1名が当センターのセラピストとして働いています。セラピストの選抜基準のひとつは、「自己研鑽を行っているかどうか」です。たとえば、自ら研修会に参加して新たな技術を会得しているなど、研鑽を積んでいるセラピストであることを重視しています。

また、いくら高い技術があったとしても、適切なコミュニケーションをとることができなければ、よりよいリハビリを実施することはできません。そのため、コミュニケーションにも長けているセラピストを選抜するようにしています。

リハビリの量に関しては、原則として週に2回としていますが、週に3〜5回など週に2回以上を希望される場合にも対応しています。患者さんと意思疎通をはかりながら、リハビリの回数を柔軟に変化させ、患者さんに適切なリハビリを行うことができるよう努めています。

当センターでは、リハビリロボットを導入しています。たとえば、後遺症が重い方には、装着する方の動作をサポートするリハビリロボットを用いてリハビリを行うことがあります。このリハビリロボットを装着することで、介助つきでの歩行が可能になります。

装着型のリハビリロボット

装着型のリハビリロボット

また、足首の上げ下げをフォローし、歩行を補助するロボットも導入しています。このロボットを用いることで動作を思いだし、外したあともスムーズに足首を上げ下げすることができるようになった結果、歩くことができるようになった例もあります。

歩行を補助するロボット

歩行を補助するロボット

当センターの代表的なリハビリプログラムである「60日間改善プログラム」では、週に2回通っていただきながら、セラピストと共にリハビリに取り組んでいただきます。週に2回、120分のリハビリを継続していただき、最終的には8週間で16回のリハビリを行います。

60日間改善プログラム

水圧によって腰痛や筋肉痛の緩和などの効果のあるウォーターベッド

水圧によって腰痛や筋肉痛の緩和などの効果のあるウォーターベッド

なぜ週に2回のリハビリにしているかというと、最低でも週に2回程度、セラピストが介入しなければ症状の改善は難しいと考えているからです。

週に2回のリハビリに加えて、ご自宅で継続できるような自主トレーニングプログラムの教材もお渡ししています。自主トレーニングプログラムでは、170程度の教材から、それぞれの方に適した4〜5つ程度の教材をセラピストが選択してお渡ししています。教材には、たとえば、手首を柔らかくするようなストレッチやペットボトルのキャップを開ける動作などがあります。

さらに、当センターで行う週に2回のリハビリが完了した段階で、改善した状態を維持できるようご自宅で取り組むことができる自主トレーニングプログラムの教材をお渡ししています。

自主トレーニングプログラムの教材例
自主トレーニングプログラムの教材例

自主トレーニングプログラムに取り組んでいただいているときには、自宅できちんと実施しているのか、やり方が間違っていないかなど、当センターにお越しいただいたときに、きちんと確認するようにしています。

「アフターメンテナンスプログラム」とは、全8回で行うリハビリプログラムです。基本的に「60日間改善プログラム」は、症状の改善を目指したプログラムです。

一方、アフターメンテナンスプログラムは、60日間改善プログラムで改善した状態を維持することを目指す方に適したプログラムです。回数は60日間改善プログラムの半分で、単価も安い点が特徴です。

アフターメンテナンスプログラム

60日間改善プログラムを終了した後には、再度同じプログラムを行う方もいますし、アフターメンテナンスを選択される方もいます。具体的には、約半数程がアフターメンテナンスに進んでいただくイメージです。

さらに改善を希望される方には、60日間改善プログラムを2〜3クールご提案させていただくこともあります。一方、ある程度症状が改善し、その改善したレベルを維持したいと望む方には、状態の維持のためにアフターメンテナンスプログラムをおすすめするケースもあります。

リハビリの様子

当センターには、明るく優しいセラピストがそろっていると思います。ご利用者様の回復を信じ、熱意をもってリハビリに取り組んでいる点が大きな特徴です。

私たちは、スタッフの採用の際にも向上心のあるセラピストに仲間になってもらうようにしています。患者さんのために、技術の向上や探究心をもって学び続けられるかどうかは、とても重要だからです。また、ご利用者様やご家族ときちんと対話できることも大切なので、採用の際にはコミュニケーション能力があるかどうかも重視しています。

当グループでは、セラピストのスキルアップのために定期的に研修会を実施しています。また、いくつかの施設のスタッフが集まり勉強会を実施するなど、日頃からスキルアップのために研鑽を積んでいる点も特徴です。

【社会医療法人生長会 脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンへのお問い合わせはこちら】

初診受付時間:平日 9時~18時、土曜日 9時~18時(日曜、祝祭日、年末年始を除く)
電話番号:072-447-7222

社会医療法人生長会 脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウンのホームページはこちら

お問い合わせの際はメディカルノートの記事を見た、とお伝えいただくとスムーズです。

  • 社会医療法人生長会 法人本部事務局 みらい戦略部 副部長 / 社会医療法人生長会 脳梗塞集中リハビリセンター 大阪りんくうタウン 副部長

    田代 保広 さん

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