原因
肝臓から心臓までは距離が近く、下大静脈という非常に太い血管でつながっています。肝臓で集められた静脈血は下大静脈を経て心臓に還流します。
重度の心不全のため心臓の右心系の圧力が高まると、下大静脈も簡単に影響を受けて圧力が高まるため、還流するはずの血液が肝臓に滞ってしまいます。この状態をうっ血といい、うっ血が慢性的に続くことで徐々に肝臓の組織が障害を受けます。
心不全には、急性心筋梗塞による急性心不全や、心臓弁膜症などにより慢性的に心臓のはたらきが悪くなる慢性心不全などがあります。
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