症状
リーシュマニアに感染した場合、多くは無症状です。しかし、カラアザールを発症すると、感染から数か月経過した後に発熱や体重減少、全身倦怠感などが現れるようになります。カラアザールでは肝臓や脾臓が大きく腫れ上がり、腹部膨満も現れます。その後、貧血の進行がみられ、動悸や息切れ、疲れやすさなどが強く現れるようになります。さらに、免疫機能の障害が起きることから、容易に感染症を併発するようになります。数か月から2年ほどの経過で病状は進行し、無治療の場合は高い確率で命の危険にさらされます。
カラアザールは治癒した後も、治癒後半年から1年ほどの経過でカラアザール後皮膚リーシュマニアを発症することがあります。この病気は皮膚に盛り上がりを示す皮疹が多くみられる状態ですが、皮疹そのものでは大きな健康被害は生じません。しかし、皮疹のなかにはリーシュマニアが多く潜んでいるため、他人へと感染が拡大するきっかけとなります。そのため、集団感染予防の観点から、カラアザール後皮膚リーシュマニアは治療を行うことが推奨されます。
医師の方へ
「カラアザール」を登録すると、新着の情報をお知らせします