症状
首から腰にかけては24個の椎体がありますが、カルベ扁平椎はどの椎体でも発症する可能性があります。多くは一か所のみで発症しますが、いくつもの椎体に発症することも少なくありません。
共通症状としては、病変部に非常に強い痛みを生じ、椎体の扁平化が進行すると病変部位から前のめりに首、背中、腰が曲がるのが特徴です。特に胸椎や腰椎に複数の病変がある場合には痛みのために歩行や体動が困難になり、頚椎に発症した場合には首が前のめりに曲がることで飲食などの日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
椎体に連なって存在する脊柱管が扁平化した椎体によって圧迫されると、脊髄やその枝の神経を圧迫して、麻痺やしびれ、痛み、感覚障害などの神経障害を引き起こすこともあります。しかし、扁平化した椎体の多くは成長とともに自然修復されて元の厚みに戻り、後遺症を遺すことは少ないとされています。
さらに、LCHはカルベ扁平椎だけでなく、他部位の骨破壊、発熱、皮疹、肝脾腫などを生じることもあります。
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