治療
一か所の椎体にのみ病変がある場合には、病理検査で確定診断が行われた後、治療をしなくても自然に椎体が修復され、回復することが多いとされています。
しかし、病変が複数か所にわたっている場合や、椎骨以外にも病変がある場合には、ステロイド剤と抗がん剤での治療が行われます。このような治療を行っても症状が改善せず、病状が進行する場合には造血幹細胞移植が検討されます。
また、好酸球や組織球が浸潤することで椎体の強度が低下し、椎体圧迫骨折を生じる可能性がある場合には、椎体の病変部をくり抜いて病状の進行を防ぐ手術が行われることもあります。しかし、手術によって病変部を取り除かれた椎体は自然修復されないため、できる限り手術は避けることが推奨されています。
その他、脊髄の圧迫による神経症状が著しいケースでは、神経障害が残る可能性もあるため脊髄の圧迫を解除する手術が行われます。
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