原因
シャーガス病は、クルーズトリパノソーマ(Trypanosoma cruzi)と呼ばれる原虫により引き起こされる感染症のことを指します。
クルーズトリパノソーマは「サシガメ」と呼ばれる昆虫に生息しており、この昆虫に噛まれることから人間へ感染が成立します。またサシガメに噛まれること以外に、昆虫の糞便で汚染された食べ物を摂取したり食器に触れたりすることなどからも感染は成立します。
またクルーズトリパノソーマは血液中を巡回することもあり、輸血や臓器移植、母子感染(経胎盤感染)なども感染経路として挙げることができます。 人間に感染した病原体は感染部位に存在するマクロファージと呼ばれる血球に取り込まれ、血液中に乗り全身を循環します。体内でも病原体は形態を替え、徐々に心筋や神経、筋肉などには入り込みシャーガス病の症状を引き起こすようになります。
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