ばるとりんせんえん

バルトリン腺炎

最終更新日:
2017年04月25日
Icon close
2017/04/25
掲載しました。
この病気の情報を受け取るこの病気は登録中です

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

医師の方へ

治療

腫張が軽度の場合

バルトリン腺嚢胞が小さく、症状がなければ経過観察が可能です。炎症が比較的軽く、症状が軽度の場合には、感染の原因となった細菌に対して効果があると考えられる抗菌薬の内服を行います。また、外陰部を清潔な状態に保ち、必要に応じて消炎鎮痛薬を使用します。炎症の程度に応じて抗菌薬の点滴を行う場合もあります。

膿瘍を形成して症状が激しい場合

バルトリン腺瘍の穿刺や、膿瘍の切開による排液、排膿が有効です。排液・排膿後には抗菌薬投与を行い、必要に応じて消炎鎮痛薬を使用します。

バルトリン腺膿瘍を繰り返す場合・症状が持続する場合

バルトリン腺膿瘍を繰り返す場合や、症状が持続する場合には、造袋術ないしはバルトリン腺の摘出術が行われます。

造袋術とは、嚢胞ないし膿瘍の壁を広く切開し、周囲の皮膚と縫い合わせることでバルトリン腺が開いた状態を保つ処置です。局所麻酔での処置が可能で外来でも行うことができます。処置直後は切開した部分は広く開いた状態となりますが、徐々に自然に縮小して最終的には肉眼で確認できなくなる程度まで縮小します。造袋術の場合にはバルトリン腺の分泌機能を温存できるため、性交渉の際の潤滑液の分泌を保つことができます。

造袋術を行っても再発する場合やバルトリン腺の腫瘍が否定できない場合には、バルトリン腺の摘出術を行います。通常は手術室で麻酔をした後に手術を行います。バルトリン腺を取ってしまうため、バルトリン腺炎やバルトリン腺膿瘍が再発する可能性は低くなります。ただし、分泌機能も失われるため、バルトリン腺の摘出後は潤滑剤を使用しないと性交渉に支障をきたす場合があります。

医師の方へ

医師向けの専門的な情報をMedical Note Expertでより詳しく調べることができます。

この病気を検索する

「バルトリン腺炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします

処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

実績のある医師をチェック

バルトリン腺炎

Icon unfold more