治療
ボツリヌス食中毒の治療では、ボツリヌス毒素を中和するため抗血清が使用します。ボツリヌス菌に対する抗生物質は、ボツリヌス菌が壊れたときに菌体内の毒素が流出して症状を増悪させる危険性があるので使用を控えることになります。また呼吸障害が進行している場合には、人工呼吸器による呼吸管理を実施します。
ボツリヌス食中毒は、食品の取り扱い方を徹底することで予防できます。ボツリヌス菌体およびその毒素は加熱消毒(100℃で数分)で壊すことができるので、調理時に十分な加熱が重要になります。また芽胞は耐熱性であるため、加熱したからといって安心しないで、食事は食べ切れる分だけ作って、なるべく作りだめしないようにする、また余った場合には冷蔵保存するなど菌が増殖しにくい環境を心がけることも重要です。
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