治療
治療介入の時期は総合的に判断
ミクリッツ病治療のタイミングについては、臓器障害が涙腺や唾液腺に留まっているのか、もしくはその他の臓器障害も伴っているかによっても異なります。また眼が乾燥する、口が渇く、といった自覚症状が存在するかどうかについても検討されます。こうした因子を加味しながら、治療介入の時期を検討します。
第一選択薬はステロイド
ミクリッツ病の治療介入が必要であると判断された場合には、第一選択薬として「プレドニゾロン」と呼ばれるステロイドが使用されることになります。プレドニゾロンに対する初期反応は良好なことが多く、症状の緩和を図り4週間同量のプレドニゾロンを持続します。その後、徐々にプレドニゾロンの量を減量しながら可能であれば休薬に向けた減量を行うことになります。
ステロイドは長期に渡って服用
実際の経過としては、完全にプレドニゾロンを中止できることは難しく、ほとんどの方で一定量のプレドニゾロンを内服継続することになります。長期間のステロイド使用には副作用も懸念されることから、可能な限りステロイドからの離脱を図るような治療も検討されています。
具体的には、アザチオプリンやミコフェノール酸モフェチル、リツキシマブなどの薬の効果が指摘されています。今後こうした薬剤を適切に使用できるよう、より一層の働きかけが必要であると考えられています。
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