症状
ミクリッツ病では、両側性持続性に涙腺や唾液腺に腫脹が生じます。こうした腺組織に障害が生じると涙や唾液の分泌が低下することになります。その結果、以下のような症状が生じることになります。
- 眼が乾く
- 唾液の量が減る
など
ミクリッツ病は、IgG4関連疾患に含まれる疾患概念であり、IgG4関連疾患でみられる他の臓器障害に関連した症状を併発することもあります。なかでも多い臓器病変としては、IgG4関連腎臓病、自己免疫膵炎、後腹膜線維症、呼吸器病変、大動脈周囲炎などです。
さらにミクリッツ病では、悪性腫瘍発症リスク(たとえば悪性リンパ腫や肺がん、大腸がんなど)との関連性を指摘する報告もあります。そのため、ミクリッツ病の経過中には悪性腫瘍の発生にも注意を払うべきであると推奨されることもあります。
この記事は参考になりましたか?
この記事や、メディカルノートのサイトについてご意見があればお書きください。今後の記事作りの参考にさせていただきます。
なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。
「ミクリッツ病」を登録すると、新着の情報をお知らせします