検査・診断
ムンプス髄膜炎の診断では、髄膜炎の臨床所見とムンプスウイルスの存在の確認をします。髄膜炎が疑われる場合、髄液を採取して、髄液中の糖分やタンパク質、細胞数などを測定します。髄膜炎は細菌やウイルスなどで引き起こされますが、こうした項目を確認することで、細菌が原因なのかウイルスが原因なのかを推定できます。
ムンプスウイルスが原因病原体であることを証明するには、血液や髄液等を用いたウイルスの分離・同定が重要です。ウイルス分離による直接的なウイルスの存在の証明、ムンプスウイルス特有の遺伝子の検出を目的としたPCR法によりウイルスDNAの証明が行われます。また、ムンプスウイルスに感染すると、防御反応としてIgMやIgGと呼ばれる抗体がつくられます。こうした抗体を検出することで、ウイルス感染の間接的な証明が可能です。
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