治療
リーシュマニア症の治療に際しては、発症した地域、原因となっている原虫のタイプ、症状を引き起こしている臓器、年齢、患者さんの健康状態など各種要因を加味して治療方針が決定されます。実際の治療に際して使用される可能性がある薬剤としては、アムホテリシンB、ペンタミジン、アゾール系(ケトコナゾール、イトラコナゾールやフルコナゾールなど)、パロモマイシン、SSGなどがあります。また、HIVとの重複感染により、リーシュマニア症の重症度が上がることも知られています。そのため、HIVをコントロールするための治療介入も必要となります。
リーシュマニア症は、治療的な観点はもちろんのこと、流行を抑えるような予防的なアプローチを行うことも重要になります。媒介者となりうるサシチョウバエを駆除する努力も必要ですし、病気が発症した際には流行を抑制するためにも正確なサーベイランスを行うことも求められます。
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