治療
下腿コンパートメント症候群では、急性と慢性とで治療方法が異なります。
急性の下腿コンパートメント症候群
急に下腿コンパートメント症候群が生じたときには、筋膜を切開してコンパートメント内の圧力の逃げ場所を作ります。下腿コンパートメント症候群が進行して組織が壊死していればその部分の除去、横紋筋融解症を防ぐために輸液など、それぞれ処置を行います。
慢性の下腿コンパートメント症候群
スポーツなどの繰り返し運動などによる慢性の下腿コンパートメント症候群に対しては、靴を変える、走り方を工夫する、痛み止めを使用する、一時的な休養など、保存的な治療方法が選択されることもあります。スポーツ選手や学校など環境によっては痛みを訴えることが難しいこともあります。しかし下腿コンパートメント症候群では休息を取ることも重要な治療となるため、痛みを共有できるような環境整備も必要です。
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