ちゅうしんせいもうまくしょう

中心性網膜症

最終更新日:
2018年08月15日
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2018/08/15
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概要

中心性網膜症とは、網膜の一部に水が溜まってしまい、ものが歪んで見える、見えにくい、などの症状が出現する病気です。また、中心性網膜症は「中心性漿液性脈絡網膜症」とも呼ばれます。

中心性網膜症の原因は完全にはわかっていませんが、発症に過労やストレスが関与することが疑われています。治療では、末梢循環改善薬やビタミン剤、ヨウ素製剤といった薬が用いられます。

原因

中心性網膜症の原因は、完全に解明されているわけではありません。しかし、30~50歳代の働き盛りの男性にみることが多い疾患であり、発症に過労やストレスが関与していることが疑われています。

中心性網膜症を発症すると、網膜のなかでも特に黄斑(おうはん)と呼ばれる部位がむくんでしまいます。黄斑部は網膜の中心に存在する場所であり、視力形成に重要な役割を担っています。そのため、特に中心部の視野に異常を来します。

症状

中心網膜症では、多くの場合片側の目に症状が出現します。具体的には、視界の中心が暗く見えたり(中心暗点)、ものが歪んで見えたり(変視症)します。また、ものが実際よりも小さく見える「小視症」と呼ばれる症状を呈することもあります。

病状が改善すると、こうした症状も改善することが期待できます。しかし、病状が長引いたり再発を繰り返したりすることで徐々に視力低下につながることもあります。

検査・診断

中心性網膜症では、眼球の奥に存在する黄斑部に病変が生じます。黄斑部は眼底に存在するため、眼底検査が行われます。その他にも、フルオレセインと呼ばれる蛍光物質を使用して眼底を観察する「蛍光眼底造影検査」や、網膜の断層図によりむくみを評価する「光干渉断層計検査」といった検査を併用することがあります。

こうした検査を加えて眼底を評価することで、中心網膜症以外の網膜疾患(加齢黄斑変性など)との鑑別を行うことになります。

治療

中心網膜症では、末梢循環改善薬やビタミン剤、ヨウ素製剤といった薬による治療が行われます。内服薬による治療以外にも、レーザー光凝固と呼ばれる治療が行われることがあります。

中心網膜症は、基本的には数か月の経過で改善することが期待できる疾患です。しかし、なかには病状が長引いたり、再発を繰り返したりしてしまい、永続的な視力障害を来すこともあります。

こうした後遺症を避けるためにも、「ものが見えにくい」、「ものが歪んで見える」などの自覚症状を感じた際には、早期に医療機関を受診することが大切です。

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